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2010.01.24 *Sun*

琴子日記⑮   ハードワーク(後)


注意 これは、激しく直樹のキャラ崩壊している話です。
前半に引き続き、さらに直樹のキャラ崩壊がひどいです。
嫌な予感がされた方は、ここで引き返して下さい~・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「はぅ・・・」

「はあ・・・」

二人同時に深く吐息をつきながら、入江くんがゆっくりとあたしから離れる。
あたしは入江くんの重みから解放され、身体は軽くなるけど、反対にさっきまであった安堵感が少し薄れ、ちょっとした空しさを感じる。
入江くんはバサッと音をたてて、あたしの横にうつぶせに倒れ込んだ。

ちらっと入江くんの方を見ると、入江くんも顔だけをあたしの方に向けている。
入江くんのちょっと恥ずかしそうな、そしていたずらっ子のような目が、少し乱れた前髪の間から見えて、あたしは思わず綻びる自分の唇をきゅうっと結んだ。
かわいい。
こんな入江くんの顔を見るのは、絶対世界であたしだけだよね。
あたしはシーツをぎゅっと握って、口元まであげて、入江くんに気づかれないように我慢できずに口を大きく開けて、笑ってしまう。

自分だけが知っているこんな顔の、こんな姿の入江くん。
それに対する優越感と、さきほどまでの二人の熱い密時を思い出すと、顔がほかほかに火照ってくる。
うう~~~、こんな昼間っから恥ずかしい~~~////。
あたしは思わずシーツを、目の下までひっぱってくる。

そしてちょっとまた入江くんの方を見て、まだあたしのことを見ている入江くんの目のあたりに手を伸ばして、そっと撫でてみる。
目を瞑って、あたしに素直に撫でられる入江くんは、まるで小さな男の子みたいだ。
それを見ては、熱~いもの、母性本能みたいなものがむくむくとあたしの心の中に沸いてでてくる。
かわいいって表現が一番適当なんだろうか?
もっと他に何か表現はないの?
温かい?
愛しい?
それともやっぱりかわいい?
ううん~~、もうどれもどれもあてはまる~~~!!
それは、なんとも言えない幸せ―。


「入江くん」

「・・・ん?」

「入江くんてすごいよ・・・ね」

「なにが?」

入江くんが、目をそっと開けてあたしを見る。
そして入江くんの目のあたりを撫でていたあたしの手を掴んで、少しはにかんだ笑顔であたしに言う。

「どういうところがすごいの?具体的に言って」

「ええ///そんなの具体的って・・・」

「言えよ」

入江くんがいつになく甘~い声で、あたしの頬を指で撫でてくる。

「・・・・シクラメンの根っこを思いっきり、ジョキッて切った姿とか」


がばっ!

入江くんが急に上体を起こしたから、あたしもびっくりして、思わずシーツを握り直してぎゅっと自分の胸元にひきつけた。


「また、それかよっ!勘弁しろよっ!」

入江くんが、自分の髪の毛を手でぐしゃくしゃってしながら大きな声で怒鳴る。

もう、びっくりするよ、そんな大きな声で・・・。
だって、あの根っこを切ってくれた入江くん、本当にブラックジャックみたいでかっこよかったんだもん・・・。



「ただいま~~。琴子ちゃーん、お兄ちゃーん。おいしいケーキ買ってきたわよ~~」

階下から、急にお義母さんの声がする。

「!!!」

「!!!」

思わず、目を合わせて一瞬息をのむあたしと入江くん。

「すぐに服着ろよ」

「う、うん」

慌ただしく、ベッドの上や下に散らばった服をかき集め出すあたしたち。


「ケーキ、部屋で食べる~~?持って行こうか~?」

また階下からのお義母さんの声に、目を大きく見開いて、もう一度顔を見合わすあたしたち!!
結婚した時から同居のあたしたちは、今まで数々のこんな場面のピンチがあったが、今回はその今までで一番すごいピンチかもしれない!!
なんと言っても昼間!!
お義母さんが、躊躇なく部屋に入ってくる可能性は大!!

「おれが先に下に行くから、琴子も着替えたらすぐに下りて来い!」

入江くんが猛スピードでジーンズを履きながら、まだベッドの上のあたしの声をかける。

「う、う・・・ん・・・」

そういいながら、あたしはあたふたとしていて、どこから手をつけていいかわからなくなっている。
まだ床に落ちてる衣類を全部集められたかもわからない。
うう~~!
かなりパニック~~!!


「あっ!い、入江くん、これ・・・・・」

あたしは、床に落ちてた入江くんのボクサーブリーフを掴んで青ざめる。

「しまっとけ!」

ええ!?でも、でも・・・。
入江くん、素肌にジーンズって!!??
入江くん・・・・パンツ・・・・。
あたしが、入江くんのパンツを情けなく掲げている間に、入江くんはあっという間にTシャツとパーカーを着ている。
す、素早い!!
すっかり着替えてしまった入江くんは、今度はまだ夕方には少し早い時間に不自然に閉まっているカーテンを、シャーーーッと勢いよく開ける。
こんな時にも、こんなことまで冷静に気が回る入江くんって、本当にすごいっ!!
そう感心しているうちに、バタンッと大きくドアを閉めて、あっという間に入江くんは下に下りて行ってしまった。

入江くんのパンツを握ったまま、ひとり残されたあたし――。
早く着替えないといけないんだけど、なんだかいろいろとショックなことが多すぎて・・・・。
ふと、出窓にあるシクラメンと目が合う。

「・・・・・どうしたらいい・・・・・?」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ペタンペタンペタン。

ゆっくりとちょっと不安な足取りで、あたしはやっと着替えて階段をひとつずつ下りて行く。
入江くんから遅れること、すでに10分はたっただろうか・・・。


「琴子ちゃん~。遅かったわね。何してたの?」

ダイニングでお義母さんが、ひまわりみたいな笑顔であたしを迎えてくれる。
いつもの光景なんだけど、なぜか今、ちょっとそれがまぶしい。

「あ、あの・・・、ちょ、ちょっとシクラメンの植え替えを・・・////」

思わず声がうわずるあたし。
そしてなぜ!?シクラメンの植え替えで顔を赤らめるのかあたし。
怪しい。
怪しいぞ、あたし・・・。

「まあ。琴子ちゃんって本当に植物にも愛情持って、優しいし、熱心よね。かわいいわ~~。ね、お兄ちゃん!」

入江くんは、そのお義母さんの言葉に返事もせず、夕刊を読みながらダイニングテーブルでもうケーキを食べていた。
入江くん、なぜにそんなに冷静に・・・。

「琴子、コーヒー淹れて」

入江くんが、あたしの方を見もせず、静かな口調で話す。

「う、うん。コーヒー淹れるね」

「もう!お兄ちゃんったら、本当においしいケーキ食べても、無感動、無関心で、かわいくないったらありゃしないわっ!」

お義母さんが不満そうな顔をしながら、あたしのケーキをテーブルに置いてくれる。

「琴子ちゃんも、お兄ちゃんにコーヒー淹れたら、すぐに食べてね」

「はい」

優しいお義母さん――――。
それなのに、あたし・・・。
お義母さん・・・ごめんなさい!!!
お義母さんのこんな素敵な息子に、あたし、あたし・・・。
パンツ履かせなかったんですぅ~~!!!

コーヒーを淹れて、入江くんの前に置いて、あたしもその前の席に座る。
新聞を見ながらコーヒーを飲み、そして静かにケーキを食べ終える入江くん。
さっきまでのあの慌ただしい空気は嘘のように、静寂が漂う。

入江くん・・・・素肌にジーンズって・・・痛くないですか・・・?


でも、あたし今日はしみじみとわかったような気がする。
いつも冷静で、何事にも完璧な入江くん。
でも、その背景には、今日みたいにものすごい努力と迅速な判断、そして度胸が必要だったんではないかと―――――。

「入江くん、ケーキおいしいね」

「うん」

「入江くん」

「・・・」

入江くんがゆっくりと顔をあげて、やっとあたしの方を見る。

「・・・お疲れ様・・・」

本当にハードワークだったよね・・・・。
入江くんは、ちょっと笑ったような、ちょっと困ったような・・・複雑な顔をして、また静かに視線を新聞におとした。

「花」

「え?」

「水やらないとな」

「あ・・・」

「ずっと気になってたもんな、おまえ」

入江くんが、コーヒーを飲みながら目も合わさず言う。
ちゃんと気づいていてくれたんだ・・・。
ううっ・・・、アフターフォローまで、入江くんは完璧!!
入江くんの仕事っぷりは、今日どれも本当に素晴らしかったよ!!

「入江くん」

あたしは、入江くんの耳元まで身体を伸ばしていく。

「あたしもいい仕事したよ。入江くんのパンツ、ちゃんと持って来てあげてるからね」

そう言って、ポケットに手を入れて、お義母さんにみつからないように、ちょっとだけパンツを出して見せる。

ペシッ。

すかさず頭を小突かれた・・・。
た、確かに・・・・・ここで履けるわけないよね・・・。
今度は入江くんが身体を伸ばしてきて、あたしの耳元で囁く。

「それ、必要ないから。おまえの仕事は、まだまだ残ってるしな!」

入江くんがにやりと笑って、あたしを見る。
・・・なに???


「琴子ちゃん」

「は、はい」

ふいにお義母さんに声をかけられて、びっくりする。

「ちょっとこのケーキで、山本さん家でお茶してくるわ~。お夕飯は、デパ地下でいろいろ買ってきたから、支度いらないわよ。6時過ぎには帰って来るわね~」

そう言って、ケーキの箱を持って、お義母さんはダイニングを後にした。


「今日は二人とも、ハードワークだな」

入江くんが、コーヒーを飲みながら、くくくと笑う。


どどどど、どういう意味~~~~~~!?////
こういう時、あたしは未だに入江くんがからかってるのか、それとも本気なのか・・・わからないでいる・・・。
あたしは、おいしいケーキなのに慌てて口の中に入れて、コーヒーと一緒に流し込んだ。
なんだか顔が紅潮してくるのがわかる。

そして、その変な高揚を取り除くかのように、あたしは席を立つ。
シクラメンにお水をやろうとじょうろを持ってきて、台所でそれに水を入れる。
ジャーッという水道水の音が、少し心を冷静にしてくれる気がする。

「手伝おうか」

後ろから入江くんのちょっと笑気を帯びた声がして・・・・。


あたしは、すぐに振り向けなかった――――――――。





**********

・・・・・・やっちゃいました・・・・・ 
○ーパン直樹・・・・・。

どん引きされてる姿が目に浮かびます・・・。
すみません・・・。
m(_ _)mm(_ _)mm(_ _)m



COMMENT

拍手コメントへのお返事です
>RIさま

こんにちは。もうRIさまのコメント内容がうれしくてうれしくて(//∇//)
こんな話でも、楽しみに読んでもらって、しかも笑っていただいたなんて・・・、本当に安心しました。
実は私もRIさまのコメに、声出して大笑いさせていただいたんですよ!○―パンは、その後の直樹の計算って!!(爆)( ̄m ̄*)
そして温かいお言葉に、琴子に撫でられた直樹じゃないですが、私が頭を撫でてもらったような錯覚に陥りました(笑)。ありがとうございましたm(_ _)m
こんな内容の創作ですが、精進したいと思います。

>mさま

こんにちは、mさま。萌え萌え萌え萌え萌えのコメ、ありがとうございます(*^_^*)
なんだか、見えない糸でぐいっとひっぱられたような、心鷲掴みのコメに胸が熱くなりました。(どんな例えやら・・・)
しかし「琴ちゃんの真似」って!!「琴ちゃんの真似」って!!爆!(←エコーかけました)狂うほど、笑わせていただきました。そしてそのコメに別人が憑依されてましたよね!?(笑)
そうですね、あの場面、直樹にそのセリフ吐かせたらよかったですね。でもどれだけの人が、そこまでついて来られるでしょうか・・・ぶぶっ(*≧m≦*)
もうコメ読んで、心地良い疲労感をもさえ覚えさせていただきました(笑)。本当にありがとうございます。
今週も元気に、がんばってきてくださいませ♪

>Fさま

こんにちは。う~、どん引きされてない方が、ここにも~、うれしいです。ありがとうございますm(_ _)m
しかもFさまから「大○○」なんて言葉が聞けるなんて( ̄m ̄*) !!
私、この上ない幸せです☆
しかし気になります。Fさまの脳内直樹が!(笑)今度、ゆっくり見せてくださいとお願いしたいです。
こんな直樹でも「男前」と言っていただいて、本当に安心しました。なんて心の広い・・・。
そして最後の一文には、Fさまらしい詩的なコメに萌えさせていただきました♪うっとりです。
どうもありがとうざいました。
by chan-BB
2010/01/25(月) 16:48 [Edit
拍手コメントへのお返事です
>Nさま

こんばんは。いきなりですが、あの方も○ーパンなんですか(゜ロ゜)!?どっひゃー!です。
でも、それなら・・・全然問題ないですよね!(笑)ってか、むしろ見たい?想像したい?( ̄m ̄*) 爆!
手間も省けるしって・・・確かに!!ぶぶっ!!奥深いコメがいっぱいで、食いついて読んじゃいました!!
私も、入江くんを撫でてみたいです・・・なつかない動物ほど、調教してなつかせてみたいじゃないですか~~(゚∇^*) でも絵的に私じゃダメなんで、琴子にお任せして妄想楽しませてもらってます♪
なんか必死だった直樹ですが、これもありで読んでもらえてうれしいです。ありがとうございました(*^_^*)
by chan-BB
2010/01/25(月) 20:29 [Edit
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
by
2010/01/25(月) 21:29 [Edit
コメントありがとうございます
>Maさま

こんにちは。直樹、まだまだこれくらいだとキャラ崩壊してないですか!?
よかったです(^^;)いったい皆さんの直樹がどのくらいまでキャパあるのかがわからないから、もうこの直樹が○-パンと言うだけで、イメージ崩れるのでは!と思いながらも、しっかりUPしちゃう私も私なんですけど・・・。
そうですね!いつも鋭い指摘ありがとうございます。
紀子ママ外から帰って来たから、外から二人の部屋見たら、昼間からいるのに怪しくカーテン閉めてるのわかりますよね!!(爆)
これ、ネタで使えばよかった~~!!(>_<)
by chan-BB
2010/01/26(火) 16:09 [Edit

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Author:千夜夢

こんにちは。
素敵なイタキスの二次創作をたくさん読ませていただき、ついつい自身も二次創作なるものを書いてしまいました。
ここは、私の超個人的な妄想話置き場です。

原作者様、出版社様等とは一切関係ございません。
私の勝手な妄想話であるため、原作のイメージを大切にされる方、二次創作が苦手な方、二次創作が理解できない方は、ご遠慮ください。
また、ブログ内の全ての文章・いただきものを含む画像等の無断転載・転用を固くお断りします。

まだまだ拙い文章しか書けませんが、以上の注意をご理解いただき、読んでもいいかな~と思われた方のみ、ご閲覧下さい。
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