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2015.09.09 *Wed*

入江直樹ナルシスト劇場 4



また更新しちゃいました(^_^;)
ひまではないのですが、ちょっと現実逃避したいことがあったりして、つい・・・。

完全なパロディです。
相当ふざけた内容です。
原作のイメージを大切にされている方は、ご注意下さい。
ギャグ・パロディが苦手なかたは、ご遠慮下さい。

・・・・・・・・・・・・・・・・


パンッ――


手を打ち叩く音がして、一瞬目を閉じた琴子が大きく目を見開いた。

「・・・え?」

目の前には居たはずの直樹がいない。
今、一瞬唇を合わせたはずの直樹が・・・。
ふと見ると、正面のクローゼットの扉が開いている。

「入江くん?」

琴子は思わず駆け出し、クローゼットの中を覗き見た。
しかし誰も居ない。
そして部屋を見回す。
やはり誰も居なかった。

「・・・どうしたの?・・・夢、だったの・・・?」






直樹は、トイレに駆け込んでいた。
トイレで、琴子に渡され着ていたフリルのブラウスをものすごい勢いで脱いだ。
トイレの洗面台の水を出し、くるくると巻いている髪を濡らし、指でそれを真っ直ぐに伸ばした。
髪全体が湿ったとき、直樹はやっと顔をあげ、洗面台の鏡で自分の姿を見た。


(・・・何をそんなに・・・)


あまりに焦っている顔をしている自分の顔を見て驚いた。
そんな自分の顔を見たことがない。


(・・・おれ、なんであんなこと・・・)


琴子とキスを交わし、その柔らかい感触を感じとったとき、直樹はふと我に返った。
思わずパンと手を叩いて、クローゼットの扉を開けて、琴子の背後に回った。
そして琴子がクローゼットを覗いている間に、直樹はそっと部屋から飛び出したのだ。

琴子は、直樹がコスプレをしているとき、終始うっとりとした顔で直樹を見つめていた。
琴子が相当酔いしれていると思い、直樹も気持ちが良かった。
しかし、今直樹が思うのは、あのときのムードに酔いしれていたのは、完全に自分の方ではないかと・・・。
そして、ふと気づくと、下半身が熱く固い。


(・・・おれ、・・・欲情?)


直樹の秘密の性癖を、崇拝するかのような目で熱く見つめる女。
全てを受け入れてくれそうな女。

直樹は、頭の中が真っ白になった。








あの日、直樹とキスをしたはずだと琴子は思う。
しかし、もしかしたら夢だったのかも―?と思うほど、あれから直樹はあまりに素っ気ない。
あの日のことについて何も言ってこないし、ツンと澄ましたその冷たい顔は、琴子の趣味に付き合ってくれた人だとはとても思えない。話しかけにくい。
でも、唇には確かに感触が残っている。


「・・・入江くん!」

あれから何日かたって、琴子は勇気を出して学校帰りに直樹に声をかけてみた。
直樹は無言で振り返った。

「あの・・・、えっと、前の白いブラウス、すごく似合っていたね・・・」

あの日の直樹の美しい姿、美しい仕草、そして琴子に対して「可愛い」と言ってくれた直樹を思い出しながら琴子は話し出す。。

「人の居るところで、話しかけるな」

「え」

冷たい目でそう言うと、直樹はすぐに背を向け歩き出した。
あの日とは別人のような直樹。
琴子は、呆然と立ち尽くす。


「・・・ファーストキス・・・だったのに・・・」


直樹の背中の方から、微かに琴子の声が聞こえた。
ドキンと胸が鳴る。
ドキドキドキと鼓動が速くなる。
血がざわざわしてくる。
直樹は走り出したい衝動をこらえながら、決して振り返ることなく真っ直ぐに歩き進んだ。







「ちょ、ちょっと!お兄ちゃん!」


ある日の夕方。
紀子がふいに直樹と裕樹の部屋に洗濯物を持ってくると、直樹が上半身裸に腰布をつけて佇んでいた。
手には、玄関に飾ってあったはずの百合の花を一輪持っている。

「裕樹は?」

辺りを見回す紀子。

「遊びに行って、まだ帰ってない」

「お兄ちゃん、どうしたの?無防備過ぎよ!琴子ちゃんは帰ってるのよ。この隣の部屋に琴子ちゃんが居るっていうのに」

直樹は窓辺に近づき、夕焼けに目をやった。
すると、紀子がシャーッとカーテンを閉めた。

「どうしたの?本当に無防備すぎよ!?」

「・・・刺激が、足りない・・・」

「は?何?」

そう。自分で少し声に出して、初めて直樹は気づいた。
刺激が足りないのだ。
今までは、部屋でひっそりコスプレをしただけで妙な充実感を覚えていた。
自分の美しい姿に、素直に酔いしれることができた。
しかし今は・・・・・・、何か物足りない。満たされない。

「とにかく!琴子ちゃんには、見つからないように気をつけなさいよ。嫌われちゃうわよ!」

紀子はそう言い放つと、部屋を出て行った。


(・・・嫌われる?おれが、琴子に?まさか!)


直樹は笑みを浮かべる。
琴子が、この姿の直樹を嫌うわけがないと思う。
あの日、直樹のコスプレを崇拝するような目で見つめていた琴子。
琴子は、悶えていたといってもいい。
そしてその悶絶する琴子を見て、直樹は・・・・・・。


(そう。おれは、欲情したんだ――)


直樹は、くしゃりと百合の花を手で潰した。







直樹が一人部屋でコスプレをしていたそのとき、琴子は、部屋で何度もクローゼットを開けては中を覗き込んでいた。
もしかしたら、いつかあのときの直樹がまた現れてくれるかもしれないという期待が捨てられなかったのだ。

美しい、神々しい直樹。
琴子の変態な趣味にも付き合ってくれて、琴子を「可愛い」と言ってくれ、そしてキスをしてくれた直樹。

琴子は、そんな直樹がまた現れないかと、何度もクローゼットの中を確かめる。
しかし、クローゼットの中には、誰も居ない。


しかし、夕飯のあとに部屋に戻り、またクローゼットを開けて中を確かめたとき、中に琴子の白いブラウスを着た美しい男が居たのだ――!


「・・・入江くん・・・!」

喉を詰まらせそうになりながら、琴子はやっとのことで声を出す。

「よお」

涼しげな声、涼しげな顔で、直樹はクローゼットの中から出てくる。

「タイムマシーンに乗ってきたの?」

琴子は、思わずそんなことを聞いてしまう。
それくらい驚いたことなのだ。

「かもしれない」

直樹もまた、そんな夢物語な返事をしてしまう。
その方が、きっとこの場面には相応しいと思えたからだ。

「また、髪、巻く?」

直樹の方から、琴子にそう問いかけてみる。
まだストレートの髪を、琴子に巻かせるのもいいと思った。

「あ、待って!それより良い物あるの」

琴子は目を輝かせて、何やらタンスの引き出しから取り出してきた。

「見て、入江くん!これ、花冠。たくさん買っておいたの」

琴子はいろいろな花冠を直樹に見せた。

「何?おれにって買ったの?」

「うん!入江くんにって!」

琴子の目はキラキラしている。
その目を見て、これを待っていたと直樹は確信する。

直樹だけを真っ直ぐ見つめる瞳。
直樹の全て受け入れる瞳。


「ありがとう」

直樹はまた思わず、琴子の顎に手を添えた。
可愛らしくて仕方がないと思う。
その思いが、コスプレしているときはやたらと素直に行動に出てしまうのだということを、直樹は今初めて気づいた。

「あ、あ・・・」

琴子は、キスをした日のことを思い出したのだろう。
またの予感に、顔を真っ赤にする。
どうしていいのかわからず、大きな目をぱちくりぱちくり。

「ファーストキスだったんだって?」

直樹は、顔を近づけてそう言う。

「う、う、うん・・・」

琴子は直樹の顔が近すぎて恥ずかしく、目をぎゅっと瞑りながら答えた。

「もしかして、セカンドキス、期待している?」

直樹は、さらにクイと琴子の顎を上げる。

「そ、そ、そんな、そんな、でも、でも・・・」

琴子はさらに目をぎゅっと瞑り、小刻みに顔を横に振る。
少しは期待しているようだが、さすがに自分からは申し出る勇気はないらしい。
震える琴子の顎と唇を眺めると、直樹はたまらない快感を覚えた。
何度か顎をクイクイと持ち上げて、その琴子の表情をじっくりと眺める。


(キスはしたいが、そう、すぐにはしない・・・。その方が・・・)



「花冠、つけて」

「・・・え?」

琴子は、うっすらと目を開ける。
キスをされるかとどこか期待していたが、何もされずに花冠をつけることを要求された。
期待しすぎていた自分が、少し恥ずかしくなった。
琴子は急に現実に戻り、花冠に手をのばす。

「あ、あ、うん。どれにする?どの花冠にする?」

「どれでも。おまえが好きなやつ」

「じゃ、じゃあ、これかな」

まだキスの予感の動揺を隠せないまま、琴子は淡いピンクの花を基調とした花冠を選んだ。


「じゃ、つけて」

そう言うと、直樹は琴子の足下に跪いた。

「え・・・」

その直樹の跪くという希有な姿に、琴子の胸はドキドキ高鳴る。
なんと美しい姿なのだろう。
なんてさまになる姿なのだろう。


「じゃ、つ、つけますね」

琴子は思わず敬語を遣い、緊張しながら直樹のさらさらの髪に花冠を置いた。
直樹がゆっくりと跪いた姿から顔を上げる。
ドキンと琴子の胸がさらに高鳴る。
なんて美しい姿。
花冠をつけた直樹は、どこかの王子様、いや、この世のものとは思えない美しさだと、琴子は本気で思う。
琴子は夢心地で、うっとりと直樹を眺めていた。
すると、

「え」

ふと直樹に手を掴まれ驚く。

「ありがとう」

直樹は少し笑みを浮かべて言った。。
そして、琴子の手の甲に優しくキスを落とした。



琴子は、失神した――。




**********

そろそろやめとこか・・・(-_-)


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2015/09/09(水) 18:17 [Edit
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2015/09/09(水) 18:27 [Edit
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2015/09/09(水) 20:20 [Edit
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2015/09/09(水) 23:31 [Edit
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2015/09/10(木) 16:40 [Edit
コメントありがとうございます

ねーさんさま

ずっと更新停滞だったのですが、ちょっと続けて二話更新しました。お忙しい中、気づいて下さりうれしいです♪
私もこの馬鹿馬鹿しさが書きやすくて(^_^;)ついつい二話もやっちまいました。
書いてて思ったのは、ひたすらしらじらしくずれたまま突き進めることもできるし、どっぷり異次元の世界に浸ることもできる話だな~ということです。ちなみに先は考えていませんが(笑)。
また他のものもチョロチョロ書きながら、マイペースで進めていきたいです。(ホント勝手ですみません)


マロンさま

今回も読んでいただきありがとうございます。
ドキドキしてくれましたか♪嬉しいデス!
ただこの先、どのような到着点にしようかと迷っています。ドキドキ秘密路線か、もう日常的に当たり前のような変態生活を続けるのか・・・。
でも「刺激」はキーワードとして覚えておきたいと思います。
このような展開でも、楽しんでいただいて本当にありがとうございます。


Yunさま

こちらこそ連日のコメントをありがとうございます。
いやもう、こればかりは更新できないなと自分でも自覚していました。
陶酔劇場!まさに!です。楽しんでいただけて嬉しいので、またちょくちょくこのシリーズで現れたいと思います。
そうだ!ナルニアもクローゼットでしたね!


りょうママさま

今回もありがとうございます。
入江くんの変態性に目が行きがちなこの話ですが、琴子ちゃんの言動にも注目して下さってうれしいです♪
入江くんも変態ながら、可愛い琴子ちゃんには素にやられてきていると思います。
刺激が欲しくてたまらない入江くんに、琴子ちゃんは素晴らしいパートナーだとしっかり気づいてほしいですね。
着地点を全く決めていないこの話ですが、りょうママさんにも楽しんでいただけいるようなので、これからもちょいちょい進めてみたいと思います ( ̄m ̄*)


たまちさま

いつもありがとうございます。ちょっとのっちゃって、現実逃避もしたいこともあり、続けて更新しちゃいました。
入江くんに押し寄せる青春の波!前回、今回はまさにそれでしたね。紀子ママがそれに気づいて、お赤飯炊いた話でもよかったかも!?とたまちさんのコメ読んで思っちゃいました!(笑)ちなみに急に強引にキスしちゃうセクハラさは、原作を参考にしています。
入江くんは完全に変態ですが、それに付き合っている琴子ちゃんは妙に純粋に思えちゃう私であります。ある意味、こんなシチュでも似合っている二人ですね ( ̄m ̄*)
最後の呟きは、マジそろそろ一旦止めないと、私も一人変態突っ走りだなと思って・・・。
でも読んで下さっている方もいるので、また時々この話も繋げていきたいと思います。かなり放置してましたが、なぜか急に火がついた謎のシリーズでした(^_^;)
by 千夜夢
2015/09/14(月) 14:54 [Edit
拍手コメントありがとうございます

ちびぞうさま

お返事が遅くなってしまってごめんなさい。
はじめまして!こんなナルちゃん入江くんも楽しんで下さってありがとうございます。ばかばかしいですが、たまにこういうのも書きたくなるので、シリーズとしておいておきたいと思います ( ̄m ̄*)
そして、裏には本当にたくさんのコメをありがとうございました。しっかり心のこもった温かいコメをありがとうございます。そして、楽しかったです全てのコメが(*^_^*)
浮上回数がめっきり減っている私ですが、素敵なコメに触発されて発奮していければと思います。
貴重なお時間を本当にありがとうございました。
by 千夜夢
2015/10/07(水) 14:14 [Edit

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こんにちは。
素敵なイタキスの二次創作をたくさん読ませていただき、ついつい自身も二次創作なるものを書いてしまいました。
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