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2015.09.07 *Mon*

入江直樹ナルシスト劇場 3



何か書いてみようと思って、なぜ今、これ――!?
これ、続いていたの!?って声も聞こえますが、なぜか続きを書いてしまいました。(自分でもよくわからない)

完全なパロディです。
相当ふざけた内容です。
原作のイメージを大切にされている方は、ご注意下さい。
ギャグ・パロディが苦手なかたは、ご遠慮下さい。


読んでおられない方は、こちらからどうぞ。
入江直樹ナルシスト劇場 1」(この初めを読んで、「無理!」と思われた方は、そこでお引き返し下さいね(^_^;)
入江直樹ナルシスト劇場 2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あの事件(※クローゼットに隠れた上半身裸体の直樹を、タイムマシーンでやってきたローマ人と琴子が錯覚した事件)以来、琴子の様子がおかしい。


「ストロー・・・、ローマ人、裸?え?あ、そこじゃなくて、うーん・・・」

「もう!朝から琴子がぶつぶつぶつぶつうるさいよ!何日?何日、こんな状態が続くの?」

朝食時、毎日念仏のように聞かされる琴子の呟きに、裕樹が大きな声をあげた。

「まあまあまあ、裕樹、琴子ちゃんはまだ混乱しているから・・・」

事の次第を知っている紀子が、裕樹をなだめならがらちらりと直樹の方を見る。
直樹は紀子と目が合ったが、しらりとした態度でコーヒーを飲み干した。

すでにあの事件から二週間たっていたが、琴子はまだずっとあの事件のことを考えている。
解けない謎を、足りない頭で必死で分析して悶えている琴子を見るのは、直樹にとってなんとも痛快な気分だった。


(ホント、あいつはバカだな)


心でそう思うと、なぜか胸の奥がきしむような不思議な快感が味わえた。
しかし・・・、毎日毎日、同じ様子を繰り返されると、だんだん直樹もその状態に飽きてきて、今度は苛立ちをも覚えるようになってきていた。


(だいたい二週間もわからないなんて、どういう頭してるんだ!なぜ、あの時の男がおれだって気づかない!?)


そう考えたとき、直樹はふと自問してみた。


(おれは、あいつに気づいてほしいのか―?)


母親の紀子以外は知らない、直樹の秘密の性癖。
それを、琴子に気づいて欲しいと思っている自分がいるのかと思うと、直樹の心がまたざわざわと不思議な高揚感と期待感で高まってきていた。







「あの、入江くん、変なこと聞いていい?」

久しぶりに、直樹の顔を真っ直ぐに見る琴子を見た気がする。
そんな質問をされたのは、直樹の心がざわめいた朝が夜になってからのことだった。
部屋に入ろうとした直樹を、琴子が廊下で呼び止めて聞いた。

「何?」

直樹の心がまた、ざわめき始める。

「あのね、この前の、クローゼットにいた謎のローマ人なんだけど・・・」

やっと来たかと直樹は思った。
あれから二週間、どれだけこのことを理解するのに琴子は時間がかかったのかと呆れながらも、やっと自分を解放できると安堵を感じる。
そして、ハッと気づく。
やはり自分は、琴子にコスプレ癖を知られたいのかと・・・。


「あれって、タイムマシーンで来たローマ人でなくって、入江くんのお友達じゃなかったの?」

「そう、あれはおれの・・・えっ!」


(お、おれの・・・友達!!?)


「そうなの!?やっぱ入江くんのお友達だったの?」

「・・・・・・」


まさかのずれた展開に、直樹は言葉を失った。
やっと日の目を見られるような気がしていたのに、まさか二週間もたって考えついた発想がこんなとんちんかんなものとは・・・。


「あれは、おれだ!!」


思わず直樹は叫んでいた。
しまった!と思ったが、その思いはすぐに拭えた。
目の前の琴子の表情。
大きな目をさらに大きく見開き、口を手で覆いながらも、その顎の外れそうな口元が想像できる驚愕の顔。
紅潮する頬。そしてなぜか潤み始める赤い瞳。
直樹の身体中に、素早い勢いで血が巡り始める瞬間だった。


「い、入江くん、だったの・・・?」

琴子は下向き加減に、思わず直樹のシャツの裾を掴みながらそう聞いた。
少し震える手が、直樹のシャツを通して伝わってくる。

「ああ、おれだけど」

やたらと冷静に答えられる直樹がいた。

「な、なんで?なんで、あんなたまらない・・・、いや、あんな姿で?」

「別に。おまえを驚かそうとしただけ」

「あ、あたしを!?」

琴子は顔をあげて、直樹を見上げた。
その嬉しそうで、恥ずかしそうな表情。
何より瞳が、直樹を好きで好きでたまらないと語りかけるような潤みを見せている。

「何?気に入ったの?」

琴子の瞳を見ると、思わずこんな言葉を口にしていた。
なんとも言えない優越感が、直樹の心に漂う。

「え、なんか、もう、夢みたいで!あたし、ずっと頭の中に残っていたあのときの姿を・・・、もう、なんて言うか、芸術?みたいな素敵さで、きれいで、神々しくて・・・」

「へえ・・・」

そう平静に言いながら、直樹の心のざわめきは最高潮に達していた。
今まで誰が、直樹のナルシストなコスプレ癖にこんな賛辞を述べてくれただろう。
いや、紀子以外に見せた(というか見られた)ことはないのだから、賛辞もくそもない。
それを今、目の前で「芸術」「素敵」「神々しい」と述べながら、直樹を崇め奉るように眺める女がいる・・・。

「ちなみにどんなの?」

「え?」

「他に、どんなの見てみたい?」

「ええ!?見せてくれるの?」

心で考えるより先に、直樹は言葉を発していた。
こんな後先考えずに、事を進めるのは生まれて初めてのことだ。

「おまえの驚いた顔を見たいから。見せてやってもいいけど」

ツンと澄ました顔で、直樹は天井の方を見上げて言った。
言いながら、琴子がのってこなかったらどう対処しようかと考え始めてもいた。
それくらいめちゃくちゃな展開だと直樹は自覚もしていたのだ。

「だったら、ぜひ!ってものがあるの」

しかし琴子はのってきた。
キラキラと目を輝かせて、直樹の視線の方に身体を移動させて目を合わせてきたのだ。
期待はしながらも、最悪の失態をも覚悟していた直樹だけに、その琴子の瞳はまるで天使のように見えた。






「これ・・・か・・・?」

「う、うん。でも、さすがに入江くんには小さいかな」

二人は琴子の部屋に居た―。


琴子は言うのだ。
自分は、イギリスの寄宿舎に入っている美少年のようなコスプレが見たいと。
「風と/木の/詩」とかなんとか言うマンガなどのイメージだとも。
直樹にはよくわからなかったが、それらをイメージして自分で買ったブラウスがあると琴子に見せられ、直樹はそれを見た途端、性癖のコスプレ魂に火が付いた。

白い絹のような柔らかい繊細な生地のブラウス。
袖口は膨らみををもち、胸元には大きなフリルが付いている。
なんと美しい姿なのか。
それを着た自分を想像すると、直樹はさらにその美しさが強調させると自負してやまなかった。


「よかったら着てみて。きつくて破れても全然かまわないから。入江くんが、それを少しでも着てくれるなら・・・」

恥ずかしそうに、しかし期待を込めてブラウスを渡す琴子。
本当に未だかつて、こんなに自分の性癖をさらけ出しながらも、受け入れてくれる人物がいただろうか。
紀子でさえも、いつも一歩下がって呆れた様子だったというのに・・・。

「着てやるよ」

そう。琴子のために着てやるのだ。
そう思うと、何の抵抗もなかった。
直樹はブラウスと奪い取った。

着ていたTシャツを脱ぐと、琴子は「きゃっ」と恥ずかしさのため、目を手で覆った。
そのまま琴子は、手を外そうとしない。
その様子を見ながら、直樹はブラウスに手を入れてみた。
確かにきつかった。
肩幅、胸元が特にきつくて仕方がなかった。
しかし、無理矢理とめたボタンはフリルで見えなくなった。

「こんな感じ」

まだ手で目を覆う琴子の手を、直樹は無理矢理外して自分の方を向かせた。

「え・・・」

焦点の定まらない目で、琴子は直樹を見つめる。
しかし、すぐに焦点は合った。
まずは直樹の顔を。
そして全体を。
そしてまた直樹の顔を見る。

「あ、あ、なんて・・・」

言葉に出来ないが、その感動している姿は、直樹にもすぐに伝わった。

「いやあん、もう、たまらない~。きれい。本当に美しい。この世のものと思えない・・・」

口を手で覆いながら、琴子はまたうるうると目を潤ませた。
そして小刻みに震えている。


(ふっ、可愛いやつ)


と、思わず笑った自分に気づき、直樹はまた表情をきつめに引き締めた。
だんだん自分の知らない自分が顔を出し始め、少し戸惑いを感じ始めた直樹は、そろそろこの場を去ろうと考えた。
しかし、

「入江くん、もう一つ、お願い」

琴子にブラウスの腕をまたもやくしゃりと掴まれ、懇願の顔をされる。

「何?」

と、またもや魔法にかかったのかのように、直樹は素直に返事をしてしまっていた。





「洗ったらまたすぐに元通りになるからね」

琴子の要望は、直樹のストレートの髪を巻き髪にすることだった。
ヘアーアイロンを片手に、琴子が少しずつ直樹の髪を巻いていく。
コスプレでいろいろな髪を付けたことがあったが、自分の髪を巻くことなど直樹は初めてだった。
好奇心が先立ち、琴子の為すがままに従っていた。


「できた・・・」

髪から熱いアイロンが離され、直樹は初めて琴子の部屋の鏡台を通して自分の姿を見た。

「美しすぎる・・・」

そう呟いたのは琴子だったが、直樹もまた同じ言葉を心の中で呟いていた。

「素敵すぎて・・・、泣けてくる・・・」

さらに琴子は、本当に目を潤ませて涙を手で拭った。
鏡を通して、直樹は自分の美しい姿よりも琴子のその姿を見つめていた。

「手の届かない王子様だった入江くんが・・・、同じ家で・・・、あたしの部屋で、こんなあたしの趣味に付き合ってくれて・・・」

感動に打ちひしがれて、涙さえ流す琴子を見て、直樹は気づいた。


(そうか、おれはこいつの趣味に付き合っているんだ。決してこいつの中で、おれの趣味だとは気づかれていない)


そう思うと、少しばかりあった羞恥心のような気持ちが拭え、ただ残るのはやはり優越感のような満足感だけだった。

「おまえって、こんな趣味だったんだ」

「うん。というか、こういうのも好きって感じ。でも普段の入江くんも大好きだよ」

場の空気か、さらりとそんな大胆な告白をする琴子。
本人には自覚がなさそうだったが、直樹にはしっかり響いていた。

「ふ~ん。おまえって変態」

直樹は立ち上がって、琴子の方を向いて言った。

「へへ、ホント、あたしって変態かもね」

舌を出してそう言う琴子。
こいつは、本当にバカだと直樹は思った。


(本当に変態なのは、世間から見たらおれの方だろ。それなのにこいつは・・・)


直樹は、琴子の頬に手をあてた。
自分でもなぜそんなことをしたのかわからない。
琴子はびっくりしている。

「入江くん・・・」

「こんなシチュエーションも好きなんじゃないの?」

「え?え?あ、う、うん。あ、びっくり」

頬を少し撫でられ、琴子は顔を真っ赤にして目を反らした。
でもその表情は、たまらないと叫んでいるのが目に見えてわかった。

「ふ~ん、おまえって、本当に変態」

「ご、ごめん」

首を竦めて、琴子は謝った。
なぜ琴子が謝るのかと思えば思うほど、直樹の胸のざわめきはおさまることがない。
それどころか、おかしな風、嵐が吹いてきている気がする。
心が抑制できない。

「おまえって、可愛い」

さっきは心におさめた言葉が、思わず出てしまった。

「・・・え?」

もう止められない。
直樹は琴子の顎に手をやった。
そしてクイとその顎を上げると、琴子の唇に自分の唇を重ねてしまった。



**********

ごめんなさい(>_<)いろいろと・・・。

これ、裏に移した方がいいのかも・・・?(^_^;)

COMMENT

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2015/09/07(Mon) 21:45 | [Edit
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2015/09/07(Mon) 23:18 | [Edit
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2015/09/08(Tue) 08:10 | [Edit
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2015/09/08(Tue) 21:02 | [Edit
コメント&拍手コメントありがとうございます

マロンさま

こちらこそ久々の更新ですが、コメントありがとうございます。
先日の拍手コメントも、しっかり読ませていただいています。とても嬉しかったです。ありがとうございます。
なんで今、これ?って自分でも思いながら、ちょっと書いてみました。かなり自己満な内容なのですが(^^;)、いつもどんな話でも受けれて下さって本当に嬉しいです。
入江くんの心にカチッとはまるフィーリングの音!すばらしい!まさにそんな感じです♪
これはまともな話ではありませんが(汗)、どの話も琴子ちゃんは入江くんが大好きで、入江くんはそんな琴子ちゃんが大好きなのは変わりません。
またちょくちょく現れますね。よろしくお願いします。


りょうママさま

ナルシストな入江くんも受け入れて下さり、感激であります!ありがとうございます。
二週間も混乱分析してとんちんかんな結論に至った琴子ちゃんwとうとう入江くん、カミングアウトですw
話は突拍子もないものですが、琴子ちゃんはどんな入江くんでも大好きだというのは、私の中のイタキスの鉄板です。
入江くんに、もっといろいろなコスプレしてほしいと思っています ( ̄m ̄*)
とりあえず表で、気の向くままUPしていきます。


たまちさま

こんにちは。先日は、拍手コメントもありがとうございます。
この話を待っててくれた人は、たまちさんくらいではないかしら?と思いつつ、喜んでいただきありがとうございます。
もう何が何だかの展開ですが、「こんな入江くんも見てみたい」って書き出したことを思い出しながら、久々に続きを書いてみました。まだまだ自分でも消化不良なのですが、何か見つけられたらいいなと思っています(^^;)
なんだかあっちの世界の空気が漂っていますが、実は意外に私はあっちの世界は良く知らないんですよ~(笑)。表面だけ知っているって感じですが、使えそうなので使わせてもらいました。
かなりずれてはいますが、お互いに引き合って好きにならざるをえない運命の変態同士だということを、ここでもイリコトに自覚してほしいです(笑)。
変態コスプレ野郎なのに、意外に普通の青春性(?)年な入江くん♪またちょこちょこっと書いてみたいですね。


Yunさま

先日は拍手コメントもありがとうございました。
ナルシー直樹(笑)!もうジュテームや野獣との境界線がよく自分でもわからないのですが、変態コスプレ野郎の位置で覚えておいていただければ嬉しいです(笑)。
禁断のコスプレごっこって萌えますね~。使ってみたいです。
琴子ちゃんは、きっと入江くんのどんなことにもついていくと信じています。そしてその先には・・・、どこか純粋な恋があるのかも?


無記名さま(09/08 00:49 )

まさかの続きを気にして下さっていた作品だとは!ありがとうございます。感激です。俄然やる気がでました。
書いていながら、もうめちゃくちゃじゃん~と自分でも思っていたのですが、その中に少しばかりの萌えが見いだせたらとも思っていました。同じような心で楽しんでいただけたら本当に嬉しいです。他の作品も読んでいただいているようで、本当にありがとうございます。

2015/09/09(Wed) 15:52 | 千夜夢 [Edit

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プロフィール

千夜夢

Author:千夜夢

こんにちは。
素敵なイタキスの二次創作をたくさん読ませていただき、ついつい自身も二次創作なるものを書いてしまいました。
ここは、私の超個人的な妄想話置き場です。

原作者様、出版社様等とは一切関係ございません。
私の勝手な妄想話であるため、原作のイメージを大切にされる方、二次創作が苦手な方、二次創作が理解できない方は、ご遠慮ください。
また、ブログ内の全ての文章・いただきものを含む画像等の無断転載・転用を固くお断りします。

まだまだ拙い文章しか書けませんが、以上の注意をご理解いただき、読んでもいいかな~と思われた方のみ、ご閲覧下さい。
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