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2010.01.09 *Sat*

新年会とタバコ⑤


少し大人的な表現がありますので、ご注意ください。
苦手な方はスルーして下さい。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「全~然おもしろくない」

「う゛・・・び、びたいぃ・・・よ・・・」

思いっきりほっぺたを入江くんに引っ張られてるあたし。
入江くん、あたし女の子なんだけど!本当に痛いんだけど!
やめてと言葉を発そうにも口が動かず、逃げだそうにも掴まれたほっぺたが痛くて思うようにならない。

少し入江くんの力が緩み、あたしのほっぺたがもとの形へと戻っていくのを感じる。
その瞬間を逃さず、あたしはぐいっと顔を引いて入江くんから少し離れる。

「いじわる!」

あたしはほっぺたを手ですりすりしながら、入江くんにきつく文句を言う。
本当に「いじわる」以外最適な言葉はないくらい、入江くんは「いじわる」だよ!!


「つまんないものまね見るために、こんな早くからここに入れられるとはな」

「ふんっ」

「俺はてっきり」

「なによ?」

「二人っきりになる時間がほしかったんだと思ったのになあ」

ちょっと顎をあげて、あたしの顔色をうかがうような入江くん。
やっぱりいじわるそうな顔をしているけど、さっきのいじわるの時の顔とはまた違って・・・なんだかまろやかって感じで。
あれ・・・?
あたしもつられて・・・ちょっとふくれっ面がまろやかになっているような・・・。

入江くんがあたしの顔に再び手をのばしてくる。
一瞬びくっとまた身構えるけど、今度はさっきとはなんだか違う空気がする。
すりすりっとさっきひっぱられたほっぺたを入江くんに触られると

入江くん、二人っきりになりたかったの?

って思わず目で問いかけてしまう。

入江くんは何も言わないけど、その吸い込まれそうな熱い目を見ていたら、あたしまたもや、だんだんと身体がふにゃふにゃになっていきて・・・・。
ああ、あたしって、毎度毎度、本当に懲りない女だ・・・・。


「来いよ」

入江くんの言葉に魔法にかかったように自然に身体が動く。
入江くんに手をとられ、誘導されながら、あたしは入江くんのあぐらをかいた膝の上に座らされる。

そしてどちらともなく、顔を近づけて鼻と鼻がくっつくくらいに接近させる。
この状態の時に、いつも入江くんの目が真ん中に寄っているのを見るのが、あたしはすごく好きだ。
目を寄せて、きっと入江くんもあたしの寄っている目を見ているはず。
そう思うだけで、胸がきゅううんと痛む。

あたしは身体を少し横にねじって、入江くんの肩に両手をかける。
それを合図に、どちらからともなく、唇を重ね合う。


「・・・・誰も・・・来ないかな・・・?」

唇が少し離れる隙を見て、あたしは目を半分だけ開いて、入江くんに問いかける。

「こんな早くから来るのは、おまえか須藤さんくらいだろ。でも、まだ須藤さんも来ていない」

フッと入江くんが笑う。
うっすら開けたあたしの目から、少し唇を開いた入江くんの顔が近づいてくるのが見えて、そしてあたしも再び目をしっかりと瞑ってそれを受け入れる。

何度も何度も唇を重ねながらも、人が来る気配をしっかり感じないと困るから、耳は常に外界へと向けられている。
それでも聞こえてくるのは、他の部屋の騒音のような宴会の音。
あたしたちのいる部屋のエアコンのスゥーーという暖房の音。

そして、舌を絡め合うあたしたちの小さな水音だけだ。


入江くんとキスをしていると、いつも思い出す絵本がある。
木の周りをトラがくるくるくるくると何回も回って-------。
そして最後には、とろとろに溶けてバターになってしまう話。

「どうして、トラがバターになってしまうの?」

小さい頃、お父さんに何度も質問をした。
お父さんはいつもちょっと困った顔をして、「トラさんつかれちゃったんだよ」とか「トラさんはもともとホットケーキだったんだよ」とか、あたしにはしっくりこない答えしか言ってくれなかった。


くるくるくるくる
何度も何度も
とろとろに溶けてしまってバターになる感覚

あたしは今まさにそんな感覚の中にいる--------。



「・・・だ、ダメだよ・・・触るのは////」

「脱がせはしないって」

だんだんと行動が大胆になっていく入江くんに、ちょっと躊躇するものの、まだ誰の気配もなく、ううん、多分誰か来たら、絶対入江くんが気づいてくれるという安心感から、あたしも入江くんの首に回す手に力が入る。
初めは暖房のせいか、少し乾燥していた入江くんの唇も、今はふわふわのマシュマロみたいに感じる。


「・・・あっ・・」

胸のあたりから聞こえる衣擦れの音がだんだん大きくなるにつれ、あたしも思わず吐息をもらしてしまう。

「ぁんっ・・・」

「琴子・・・いい声」

あたしはこんな時の入江くん掠れた声を聞くのがたまらなくって・・・、思わず身体をきゅうと強ばらせてしまう。



「ひゃああああ」

「それは、でかすぎだろっ!」

「み・・・耳は、耳は・・・やめて・・・///」



「おーーーーー、みんな来てるかーーーーーっ!?またせたなーーーーっ!」

外から須藤先輩の大きな声が聞こえる。


うわああああ・・・・。

慌てて入江くんの膝の上から飛び降りるあたし。
もつれた手足で這うようにして入江くんから離れ、たどたどしい手つきで必死で衣服を整える。


躊躇なくガラリとふすまが開けられる。

「なんだ!?入江たちだけか?まだ誰も中にいないのか?」

「俺たちも今来たところです。新年おめでとうございます」

「おう!今年もよろしくなっ!」

入江くんは、さすがで、顔色ひとつ変えず冷静な口調で須藤先輩に新年のあいさつまでする。

あたしは、今半分溶けかけたトラのようで、とても須藤先輩にまともに顔を見せることができない。
バターになる寸前の、よたよたと力が入らない身体をなんとか奮い立たせ、須藤先輩に顔を合わさないように化粧室へと向かおうとした。


「なんだ、相原!新年のあいさつもないのか?」

こっそり出て行こうとしたけど、やはり須藤先輩に引き留められる。

「あ、あ・・・/////明けましておめでとうございます」


顔を上げず、あたしはすすすすすとすり足で、後ろから須藤先輩の視線を感じていたけど、そのまま座敷から出て行った。
その時ふと時計を見たら、6時50分-----。

もう、そんな時間だったんだ。




**********

・・・・大丈夫でしたか?

この程度と言えば、この程度の描写ですが、私にとっては読まれた方がどんな反応されるのか、すっごく心配です(>_<)
気持ち悪く感じた方、反対に物足りなかった方、いろいろすみませんm(_ _)m
今回は「大丈夫だったよ」と思われたら、拍手いただけたら、安心します・・・。
すっごい不安なんで(T_T)

この⑤をスルーしても、④から⑥につながるようになってると前回書きましたが、だったら別に⑤は要らないじゃん!!?って思いますよね(笑)。
・・・・ちょっと書いてみたかっただけです。はい(^_^;)


全然、話違いますが、今日すごいことに気づきました。
投稿サイト様に投稿してる時は、私「chan BB」としてたのですが、いつのまにかこのブログになってから?「chan-BB」と「-」が入ってました(笑)。
同一人物ですので!どっちでもいいです!(爆)






COMMENT

うっとりです(*^_^*)
やっぱりchanBBさんの描かれるイリコトは素敵だ~と改めて思ってしまいました。
琴子の目線で映る直樹の様々な表情。
外界の雰囲気。
どんどん二人の世界に入り込んでいく描写。
本当に何とも言えません。キス+αだけだというのに、こちらがバターになって溶けていくようです////
このお話、懐かしいですね。今も絶版状態なんですかね?
by ぴくもん
2010/01/09(土) 23:47 [Edit
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
by
2010/01/10(日) 01:30 [Edit
ありがとうございます(^^)
ぴくもんさん、もったいないお言葉に恐縮していますm(_ _)m
ただ欲情しただけの直樹の話って感じで・・・なんだか素敵と言われて、恥ずかしいですよ(^_^;)
なるべくこういうシーンは、こうした、ああしただけでなく、妄想かきたてて欲しいと思って、いろいろ小道具使ってみましたが・・・、私の技量不足で、なんだかどう?って自問自答しながら、恐る恐るUPしました。
もっとうまくなりたいですね、ほんと。
この絵本、今どうなんでしょうね?私にこんな小道具に使われて、なんだか可哀想ですよね(笑)。
by chan-BB
2010/01/10(日) 20:25 [Edit
コメントありがとうございます(*^_^*)
Maさま、コメントありがとうございます。
私はコメント読ませていただいて、「やったー」って気分でした(笑)。
間接キスだと思われてたんですね。
いえ、直樹はもっと大胆でした・・・。こんな場所でよくもこんなにエスカレートって感じですよね・・・(^^;)
次で終わる予定ですが、今、どうも納得いかなくてまだ修正しています。
これからもどうぞよろしくお願い致します(^_^)v
by chan-BB
2010/01/10(日) 20:32 [Edit
拍手コメントへのお返事です
>Rさま

こんばんは。そうですね、時間もてあまして、こんなことに・・・家でもギャラリー多い二人ですから、ちょっと二人になるとこんなことに?(笑)
このネタは、飲み会で実際ありました!(爆)意外にくっきり残るもんですよ!私も呆れて見てましたから。でも、それに気づくのって、女性より男性みたいです(^^;)変な話の多い私ですが、やはりたまにラブラブな二人を描きたくなってしまいます。コメントありがとうございました(*^_^*)
by chan-BB
2010/01/10(日) 20:39 [Edit
拍手コメントへのお返事です
>Nさま

全然OKって言っていただいて、うれしいです!!ありがとうございます(T_T)こういう時、その言葉が本当に安心させてもらえます。
もう、おきまりパターンですね(笑)。私がそういうパターンを好むのかもしれません。
原作に関してですが(あくまで私の話はうまく書けてないのでこの際スルーさせていただいて(^^;))まさに、直樹にとって琴子の言動は思いっきりツボなんだと思います。
「麻薬」!(爆)そのとおりだと思います。深い感想ありがとうございました(^^)
by chan-BB
2010/01/10(日) 22:07 [Edit
拍手コメントへのお返事です
>Fさま

こんにちは。朝から読まれたようで、濃いかったですよね(^^;)確かにこんなの朝から読んだら、ヘンなテンションになってしまいますよね(笑)。
今日一日、ご無事でありますように・・・(^_^;)
私はFさまの「ところかまわない直樹」のくだりに、朝から紅茶噴かせてもらいました!(爆)まさに、それですね!あはは。
Fさまに壊れていただいて、私も本当にうれしいです。ドキドキしながらUPしたので、こうやってコメントいただくととても安心します。
どうも、ありがとうございました。
by chan-BB
2010/01/11(月) 12:48 [Edit

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こんにちは。
素敵なイタキスの二次創作をたくさん読ませていただき、ついつい自身も二次創作なるものを書いてしまいました。
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まだまだ拙い文章しか書けませんが、以上の注意をご理解いただき、読んでもいいかな~と思われた方のみ、ご閲覧下さい。
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