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2014.12.06 *Sat*

如月事件簿 「ストーカー事件」5





暴走特急の如く走り抜け、今回でストーカー事件は解決(?)です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「な、な、何するのよっ!」

「それはこっちの台詞です!」


私は頬を平手打ちされた。
頬を平手打ちよ!この私が、ビンタされるっていったい!?
ま、懐かしいけどね。
やんちゃだった頃を思い出すけど、それは今はさておき。

今、私の目の前には、鼻の頭を真っ赤にした琴子ちゃん。
真っ赤な私の口紅が鼻についている。
私は、琴子ちゃんにビンタされたのだ。


「入江くん、大丈夫?」

「琴子、おまえ、痛えだろっ・・・。この石頭」

入江くんも少し赤くなった鼻を押さえている。
どうやら琴子ちゃんの頭が鼻にぶつかったらしい。

「如月先生、どうなんってるんですか?任せておいてって言いながら、こんなこと」

琴子ちゃんが泣きそうな顔で私に訴えてくる。

「こっちの方が訳わからないわよ。なんで琴子ちゃんが?え?なんで、私の口紅が琴子ちゃんの鼻に・・・」

そう言いながら、私の頭の中で、想像できる絵が浮かび上がった。
私が入江くんにキスをしようとした瞬間、琴子ちゃんがその間に割って入り、私は琴子ちゃんの鼻にキスをしてしまったのだ。
肉厚な唇だと思ったのは、まさかの琴子ちゃんの鼻。
そして私は琴子ちゃんビンタされ・・・。


「は?でも、私、入江くんの両頬をガシッと掴んでたはずだけど、どこにそんな入り込む隙間が?しかも手とかを挿入してくるならわかるけど、顔?顔面を間に突っ込んでくるなんて有り得る!?」

「くっ、くくく・・・」

入江くんが口を押さえて笑い始める。

「それより何より、いつここに来たの?琴子ちゃん、どうやってここに」

そうよ。
さっきまで三人しかこの部屋に居なかったのに、いきなり入ってきてキスの間に顔面突っ込むなんて、いくらなんでもそうそうできる芸当じゃないわ。

「あたしは、はじめから居たんです」

「え?はじめから?」

「如月先生が、この部屋に入るとき、こそっと後ろから一緒に入りました」

「ええ~~っ!?」

この鈍い琴子ちゃんが、気配消してそんなくの一みたいなことを!?

「こそっとカーテンの隙間からベッドの下に入り込みました」

「ベッドの下に居たの?」

「はい」

そう言いながら、琴子ちゃんは私をきつく睨み付ける。

「如月先生、入江くんにキスしようとしましたよね?」

「え・・・、いや、それはストーカー撃退のために・・・、あ、大山椒・・・」

と、ここでやっと早苗子のことを思い出し、私はくるりと首を傾けた。
早苗子は、緑色の大山椒魚色になっていた・・・。
きっと何が何だかわからないといった状態。
見たことない、経験したことない状況に頭が混乱しているのだろう。

「途中まで如月先生格好良かったのに、なのに、なんで入江くんにキスなんて~~」

怒りながら琴子ちゃんの目に涙が溢れる。

「え、ああ・・・、それは・・・」

さすがに「入江くんを前にして、ちょっと欲情しちゃって」とかは答えにもならず。
琴子ちゃんの純粋な目の前で、私の中ではたかがキスくらいが、とんでもない重罪のように突き刺さり・・・。


「おれは、おまえが絶対どこかで入り込んでくると思っていたよ」

入江くんが急にそんな助け船を出してくれた。

「え?」

琴子ちゃんの潤んだ目が、入江くんを見つめ返す。

「おまえのことだから、どこかでぶっ潰すんだろうな~と思ってたら、まさかベッドの下から現れるとは」

「入江くん・・・」

「しかも、顔面突っ込んでくるし・・・ぷっ!ホント、おまえ、絶対期待裏切らないな。いや、期待以上!はははは・・・」

入江くんは片手で口を覆い、もう片手はお腹を抱えて本気で笑っている。
笑っていると言うより、琴子ちゃんのこの一連の言動に身悶えしているって感じ。
入江くん、絶対今、ちょっと欲情してるでしょう。
白衣で見えないけど、絶対勃ってる(※?)に違いない。
ガッキーがよく言っていた、「入江は変態野郎だ!」の言葉が、今日は不思議と身に染みいる。


「入江くん・・・、そんなにあたしのこと信じて・・・・、あ!」

「な、何?」

妙にびくびくする私。
琴子ちゃんだけは、本当に予想がつかないから。

「もしかして如月先生、これもみんな計算された計画だったんですか?私が飛び出してきて、入江くんを助けるとか?だからあたしには、ここに来ないでってわざと・・・」

そうきたか。
ごめん。それは絶対ない。
ないけど、それ、使わせてもらうわ。
それが一番うまくまとめられるはずだから。


「そうよ!これもそれも全部計算尽くだったわ!」

私は、ハイヒールをカツンと床でならして、腕を組んで言い切った。

「やっぱり!」

琴子ちゃんの顔に花が咲く。
その後ろで、入江くんがまだ悶え笑っているのが気にくわないけど。
そして私は、早苗子の前にも立ちはだかった。

「見た?この入江夫妻の連係プレー!これでも不釣り合いな二人だと思う?」

「・・・・・」

「それとあなた、さっきさんざん琴子ちゃんことダメ出ししたけれど、いざとなったら琴子ちゃんはこんなすごいミラクル対応ができるのよ!これは看護の面にも活かされいて、琴子ちゃんの担当の患者さんが奇跡の生還率が一番高いんだから!(※本当らしい)なんだかその理由、わかる気がしない?」

「奇跡の生還率・・・?」

「それに、この二人の間には、私というややこしい女も立ちはだかっていることもお忘れなく!」

私は再びハイヒールをカツンと高く鳴らす。
よし、きまった。

「如月先生・・・」

「あなた、この仲間に入る、勇気ありますか?」

私は、早苗子に向かって問いかけた。
早苗子は、しばらく座ったまま私の顔を見上げていた。
そして、がくんと首を垂れた。

「・・・無理です」


そうでしょう。

そうでしょう。

そうでしょう。


かく言う私も刺激を求めていたけど、その刺激が過度すぎてドッと疲れたわ・・・。
早苗子は、昭和の黒電話の如く(※?)静かにこの場を退席した。






「あたし、入江くん以外の人に初めてキスされちゃった・・・」

鼻の頭の私の口紅をティッシュで拭き取りながら、琴子ちゃんが呟く。

「帰ったら、消毒してやるよ」

「入江くんったら///・・・もうっ!///でも、消毒ちゃんとしてね」

「いつもちゃんとしてるじゃん」

「そう?いつも・・・ふふふ///」

「何、思い出し笑いしてんだ。気持ち悪い」

「だって~///」

「おまえ、消毒好きだろ?」

「そんなこと!そんなこと!・・・でも、消毒はしなくちゃいけないもんね・・・///」

「ああ。消毒は必要だ」

「///(※きゅうううううん)」


馬鹿かおまえらは・・・。
それに消毒するほど、私のキスは汚いのか!?はあ?
いや、それより「消毒」って何?
まさか入江くん、自分の体液まき散らせて放散「消毒」とか、まさか薬と称して「消毒」と体液飲ませたりとか・・・それとも、立ったまま%&$とか、お互い@*%&したまま、%&$***@!!!(※規制かかりました)



「如月先生、今日はありがとうございました」

「いえいえ・・・」

入江くんといちゃついたせいか、いつの間にかさっきの事件も忘れて、私にお礼まで言い始める琴子ちゃん。
やりやすいのかやりにくいのか本当にわからない子だわ。

「これであの人もストーカーやめてくれましたよね?」

「ええ、多分。仲間に入りたくないでしょう、さすがにね・・・ふっ」

「よかったあ。入江くんにストーカーがいなくなって」

「いや、いなくなってなんかないわ。最強なのが残ってるから」

「ええっ!?」

「ぷっ!」

琴子ちゃんの後ろで入江くんが噴き出す。
入江くんはすぐに察したのだろう。
入江くんの最強のストーカーは、琴子ちゃん本人に違いないのだから。
でもこれは、入江くん公認のストーカーだから問題ないわね。

と、言うわけで、とりあえず一件落着――。



「じゃ、また」

と、疲労感を覚えながら部屋から出ると

「きゃっ」

「あ、すみません」

珍しく、私は人とぶつかってしまった。

「あ、如月先生!」

「・・・誰?」

と、私の名前を呼ぶその人物を睨むように見ると・・・

「す、すみません。はじめましてです。いつもテレビなどで拝見しているので、つい・・・・失礼しました」


なんて爽やかなイケメンくん~~~!
背も高くて、細身だけれど肩幅はしっかり。
髪型もバッチリ!声も私好みの低音ボイス!
さらに何より体臭が・・・若草の香り、そこに大人の男の臭いが絡みつき・・・・適度に放出させている男のフェロモン・・・これはただものでは・・・。


「もしかして研修医?」

「はい。筑紫草太(つくしそうた)と申します」

「そう」

動揺する心を抑え、私は先輩医師らしく、毅然と答えた。

「あ、呼ばれていた途中だったので、失礼させていただきます。怪我はなかったですか?」

「大丈夫よ。呼ばれているんでしょう、早く行った方がいいわよ」

ホントはもっと見つめていたいけど・・・。
私は大人の女だから、引き留めるようなみっともないことはしないわ。

「失礼します」

頭を下げて、彼は去っていった。



「あ、筑紫草太くんですね。今、みんなキャアキャア言ってますよ。格好良くて、タレントの誰かに似てるとか」

琴子ちゃんが部屋から出てきて、私に話しかけてくる。

「容姿もいいけど、芯も一本通った感じ」

「わかるんですか?」

「ええ。わかるわ」

きっと下半身の芯も通ってるに違いない。
すばらしい血管が細部まで行き渡った、最高の芯(※?)を持っているに違いない。

「彼、何科?」

「えっと、内部・・・内部・・・秘密科・・・?だったかな?」

「内分泌科ね」

「どういう科なんですか?」

「・・・・・・・」


琴子ちゃん、あなた看護学校時代、いったい何を?
入江くん・・・、この子、マジなんとかしなくっちゃ・・・。




**********

とりあえず「ストーカー事件」の回は終わりました。
次はこの「筑紫草太事件」の回を、またいつか(未定)暴走特急の如く書き上げたいと思います。
CLAPが設定できたら、CLAPに移行するかもしれません。
その方がこのシリーズは向いているような気がするので(^_^;)
だってオリキャラ目線と言うより、オリキャラ完全主役なんですもん!すみません!

暴走特急更新(※内容も暴走特急w)にお付き合いくださり、ありがとうございました(*^_^*)

COMMENT

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2014/12/06(Sat) 21:45 | [Edit
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2014/12/07(Sun) 21:20 | [Edit
コメントありがとうございます。
たまちさま

最後までお付き合いありがとうございました(*^_^*)
入江くんの貞操をストーカーとして守る琴子ちゃん♪王道な一件落着だったと思います(笑)。
今回意外に隙があったのが、如月先生でしたね(^_^;)琴子ちゃんのことを、この場に来るまでにしっかり観察していたのに、まだまだ完全に先まで見えてなかったというオチです。ま、それほど琴子ちゃんは、やらかしてくれるんですけどね♪
お互い清め合わなくてはいけない・・・爆!きもくなりながらw、よくぞ書いてくれました!
これって周りからみたら、唖然、きもいの一言ですが、二人には今夜の欲情を高める一つの儀式なんですよね(ってこれも書いててきもい(^^;))。今日も収穫あり!って感じで、ストーカー事件もイリコトにとっては、愛情再確認、愛情高める出来事だったように思います(なんてまとめたりして)。
「大消毒大会」って言葉が素敵です!裏で使おうかな? ( ̄m ̄*)
またの筑紫草太事件のときも、またよろしくお願いします♪ありがとうございました。
2014/12/08(Mon) 13:34 | 千夜夢 [Edit
コメントありがとうございました。
紀子ママさま

最後までお付き合いありがとうございました♪
楽しんでいただけて、私も本当に嬉しいです(*^_^*)いつもありがとうございます。
早苗子と如月先生のチューは、想像しただけで爆笑ですよ!ホント入れられなくて残念。入江くんが腹抱えて笑っている様子と、琴子ちゃんが呆然としている様子が目に浮かびます(^^;)
紀子ママさんのコメントで、私、すっかり理加ちゃん事件のことを忘れていたことに気づきました!そうよ。琴子ちゃん、理加ちゃんにもキスされたことあったんで入江くん以外とキスするのは二回目ですよね!?失礼しました。でも、琴子ちゃんならとっさに忘れていそうなので、このままにしておきますね(^^;)ああ、こういうとき、琴子ちゃんの性質って使えるわ~(笑)。
消毒でもカビキラーでもって!爆!
変な消毒して、次の日、二人とも唇が腫れ上がって病院きたらおもしろいのになんて思っちゃいました ( ̄m ̄*) これぞバカップル♪
楽しいコメント、ありがとうございます。
2014/12/08(Mon) 13:40 | 千夜夢 [Edit
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2014/12/09(Tue) 18:10 | [Edit
コメントありがとうございます。
水玉さま

突然始まり、ドドドと謎の更新をして終わったお話でしたがwしっかり読んでくださっていてありがとうございます(*^_^*)
「肉厚の唇」にすっごく興味もたれているのが水玉さんらしいな~って笑っちゃいました。「肉厚の唇」でどのような話!?w清張出しますか?ww私の中ではパンプキンとかも肉厚なイメージなんですけど(^^;)
早苗子は強烈な(容姿)のキャラでしたが、なかなか使えないキャラでした。まず弱い。この熱く強いキャラたちの仲間には、とても入れない残念な結果になりました。もしその後、イリコトの消毒の話まで聞いていたら、早苗子は多分ナメクジの如く溶けていたと思います(^^;)
次に書こうかな~と思っているのは、そうそう気づいてくださいましたね♪ぜひ彼をイメージしつつ・・・如月先生との絡みを書きたいなと思っています。が!この手は本当にCLAPが最適なのに、今までできていたのにどうやってしていたのかもわからなくなってしまって(>_<)加齢恐るべしであります・・・。
またブログの端にでも、CLAPのバナー見つけたときには、がんばった!と読んでいただけたら嬉しいです♪
2014/12/10(Wed) 16:40 | 千夜夢 [Edit

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Author:千夜夢

こんにちは。
素敵なイタキスの二次創作をたくさん読ませていただき、ついつい自身も二次創作なるものを書いてしまいました。
ここは、私の超個人的な妄想話置き場です。

原作者様、出版社様等とは一切関係ございません。
私の勝手な妄想話であるため、原作のイメージを大切にされる方、二次創作が苦手な方、二次創作が理解できない方は、ご遠慮ください。
また、ブログ内の全ての文章・いただきものを含む画像等の無断転載・転用を固くお断りします。

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