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2013.12.08 *Sun*

12 もはや都市伝説となった野獣 (前)



冬ですね。
ここでもさむ~い風を吹かせましょう。

注意!入江くんのキャラが崩壊しています。
下品なギャグも寛容な方のみ読み進めて下さい。


さらに今回は★マークつけます。
この★マーク、ご存じでしょうか?
少し大人表現があります。ご注意下さい。
少し長くなるので、前後編でお届けします。

・・・・・・・・・・・・



「琴子ちゃん、例の抱きつき魔の話、知ってる?」

「抱きつき魔?」

夕飯のあと、おふくろが急に神妙な声で言い出した。


「この近所に最近出ているらしいのよ。女性にいきなり抱きつく男が!いきなり暗闇で後ろから抱きついてきて、驚いた女性と自分をスマホで撮るんですって!」

「きゃー、気持ち悪い!サイテーですね」

「そのまますぐに走り去るから、なかなか逮捕されなくって・・・」

「怖いですね。近所でそんな怖い事件が起きているなんて・・・」

物騒な事件が、この近所でおきているんだな。


「女子高生や、この間は女子中学生まで!若い女性ばっかりが狙われているのよ。だから琴子ちゃんも、帰り遅いときは本当に気をつけてね。あたし、心配でたまらないわ」

「は、はい。気をつけます。そうですね、背後にも気をつけなくっちゃ」

「女子高生?女子中学生?ぷっ!ぷぷぷっ!」

そのとき、ソファーに座っていた裕樹が急に噴き出し笑う。


「女子高生とかが狙われるなら、琴子が狙われるわけないじゃん」

「どうして?こんなに琴子ちゃん、若くて可愛いのに、歩いていたら一番に狙われちゃうわ」

「ふんっ。そんな女子中学生とかまで狙う抱きつき魔から見たら、琴子なんて“おばさん”だって。絶対狙われねーよ」

「裕樹くん、おばさんはちょっとひどいんじゃない?」

「だっておばさんじゃん。JC(女子中学生)JK(女子高校生)から見たら、人妻の琴子なんて、ただのおばさん。おばさん、おばさん、おばさん」

「ひどーーーい!!」

琴子は、顔を真っ赤にして怒る。
そしておれに向かって

「入江くん、何とか言ってやって!裕樹くんが、あたしのことを“おばさん”って」

と訴えてくる。


「どうでもいいよ」

「どうでもいい?ひどーい!」

ああ。
どうでもいい。
ただの裕樹のいつものからかいじゃないか。


「おれ、部屋に戻るわ」

新聞をテーブルにバサリと置くと、おれは立ち上がった。

「入江くん、あたしってもう“おばさん”の域なの?結婚すると“おばさん”になるの?」

そんなおれの腕に、琴子が絡みついて聞いてくる。
その眼は、ひどく真剣だ。

「おまえも、もう部屋に戻れって」

「でも、裕樹くんが・・・」

「放っておけ」

おれは琴子の腕を掴んで、無理矢理一緒にその場を離れようとした。
ここに居たって、裕樹とつまらない口喧嘩になるだけだ。


「お兄ちゃん、じゃあ、ちょっと早いけどおやすみ」

「ああ。裕樹も早く休めよ」

「うん。・・・えっ?」

裕樹は、ぴくりと身体を震わせた。
そして、サーッと顔色を青く変えた。
おれが、宣戦布告のように裕樹を睨み付けていたからだ。


裕樹、おまえは今夜、薄壁の刑だ――。


おれの可愛い琴子を“おばさん”だと~~っ!?
琴子が、JCやJKなんてわけのわからないアルファベッド連中に劣るというのか!?
おまえは知らないだろうが、琴子は未だに制服姿もよく似合う。
さらに知らないだろうが、琴子は大人の色気とJCやJKには劣らぬ初々しさをも持ち合わせている。


裕樹、おれに愛でられ、調教された人妻をなめるなよ――。







「入江くん、ここじゃ・・・」

おれは琴子を部屋の壁に追い詰めた。
琴子は、怯えたような目をしている。
本当に怯えているわけではない。
そういう目をしておれを引きつけ、そして自分もまた、怯えたシチュエーションを楽しんでいるのだ。
琴子はそういう楽しみ方を知っている大人の女なのだ。

「似合ってるよ」

「ホント?スカート短くてすかすかする。あたし、こんな短いスカート履いてたんだね」

そう言ってスカートをひらりと手でなびかせる琴子。
琴子は今、高校時代の制服を身につけている。
あの頃と変わらず本当に似合っている。

「もう一回、今のやってみて」

「今のって?こう?」

そして琴子はまた、ひらりと手でスカートをなびかせた。
スカートがふわりと浮き、琴子の足が太股の上の方まで見える。

「恥ずかしい」

そう言って頬を染める琴子。
その恥じらった表情と、スカートの下には何も身につけていない大胆さが、たまらなくおれをそそる。


可愛すぎてたまらない――!!


「きゃっ」

おれは少し乱暴に琴子を反転させると、琴子を壁に押しつけた。
琴子は壁に頬をぺしゃりとへばりつけ、潤んだ目でおれを見つめた。
おれは琴子の制服のスカートをひらりとなびかせる。そして・・・

「ああっ、やあん、まだ・・・」

おれは、その琴子の愛らしい目を見ながら、背後からまだ潤いの足りない琴子を攻め入れる。

「あ・・・あ・・・ちょっと痛い・・・でも・・・」

そう。
おまえは、少し潤っていないくらいから始めてやると、たまらなく良い声を出す。
少しの痛みから発する快感を、甘い快感に変えていくその過程。
その過程に、おまえはひどく欲情するのだ。

「ああ・・・すごい・・・ああ、やだ声が・・・」

そう言うと、琴子は自分の口を手で覆った。
その手をおれが取り払う。

「心配するな。おれたちの部屋は防音設計だといつもおふくろが言ってるだろ」

「はあ・・・でも・・・」

「裕樹に、聞こえやしないよ」

「やあああ~っ」

おれがそう言いながら琴子の耳を甘く噛んでやると、琴子はひどく大きな声をあげた。
安心したのだろう。
この壁の向こうには、裕樹の部屋がある。
琴子は、自分の声が裕樹に漏れないかと心配していたのだ。

「あっ、あっ・・・」

しかし、今はいつになく良い声をあげている。
壁に頬を押しつけ、おれの与える衝撃を手で壁を支えながら受け止めている。
制服のスカートがひらひらと舞い、ちらちらと見えるピンク色の尻が、たまらなく初々しい。

「入江・・・くん・・・」

そして壁を伝い、この琴子の甘い声は、きっと裕樹にも伝わっている。


おれたちの部屋が防音設計だって――?

それはおふくろからの勝手な情報だ。
普通に考えてみろ。
なんでも知りたがる、なんでも聞きたがるおふくろが、わざわざおれたちの部屋を防音設計などにするわけがない。
防音設計にしたと言っておいて、おれたちを油断させているだけだ。

おれたちの部屋が防音設計だっていうのは、おふくろが作り出した入江家の「都市伝説」にすぎないのだ――。







「おはよう。裕樹くん」

朝、爽快な琴子とは対照的に、裕樹はひどく陰鬱な様子でリビングに下りて来た。

「どうしたの裕樹くん?なんだかお疲れ風。勉強しすぎじゃないの?」

コーヒーを淹れながら陽気な琴子が言う。
琴子は、今もなお入江家の都市伝説を信じているので、まさか裕樹が「薄壁の刑」を受けているなど思ってもいない。

「そうだな。勉強しすぎだな。まだ、知らなくていいことまで、僕は知りすぎてしまっている・・・」

「あはは。なあに~?そんな先のことまで勉強してるの?」

「琴子おまえ、ホントバカ元気だな!!」

「元気だけがとりえだから~。えへっ」


そう言って琴子は、舌を出しておどけたポーズをしてみせた。
なんとも愛くるしい仕草じゃないか。(※効果音 ビリッ)
そしてさすがのタフさ。
昨夜はあれから、「入江くん・・・ベッドでも・・・」と琴子から誘ってきて、またもやおれをあの手この手で元気にしてくれた琴子。
おまえの元気の良さには、おれも惚れ惚れするよ。くくくっ。(※効果音 ビリビリッ~)

しかし裕樹は、琴子のから陽気とおれの不敵な笑いを見て、げんなりしているようだが・・・。



「琴子、そろそろ行くぞ」

「はあ~い」

「琴子ちゃんとお兄ちゃんは、今日も定時勤務なのかしら?」

「はい、今日も入江くんと同じくらいの時間に帰ってきます。できたら一緒に」

「まあまあまあ。連日二人一緒なんて珍しいわね。仲が良いわ~」

「別に、たまたまシフトが同じだけだ」

そう言うおれに、おふくろはムフフといやらしい笑いをして言う。

「生活時間が一緒なのがなによりよ。それこそ夫婦円満の秘訣。朝も昼も夜も、こんなに一緒に居たら、きっとそろそろ赤ちゃんも・・・ふふふ」

「やだ、お義母さんったら///」

しょっちゅう言われていることなのに、琴子は毎度照れる。

「琴子ちゃんも、お兄ちゃんに付き合わせるのは大変だけど、琴子ちゃんだからこそあたしはうまくいっていると思うのよ」

「はあ・・・?」

「制服は、クリーニングに出しておくわね」

「はい、ありがとうござい・・・え??」

「行ってらっしゃ~い」

「行ってきます・・・???」


やはり、おれたちの部屋は防音設計だったというのは入江家の「都市伝説」だったと証明するようなおふくろの会話だった。
しかし、琴子は気づいていない。
気づいていない方がいい。
その方が、いろいろとおれもやりやすいから・・・くくく。


「ママ、今日僕学校休んでもいい?」

「え?どうしたの裕樹?熱でもあるの?顔が真っ赤よ」


裕樹、おまえも、琴子のようにタフになれ――!!







その夜――。


「ただいま」

「おかえりなさい」

帰宅したおれを一番に出迎えてくれたのは、おふくろだった。

「琴子ちゃんは?一緒に帰るんじゃなかったの?」

「おれの方に急患が入って・・・琴子はまだ帰っていないのか?おれより二時間は先に帰ったはず」

「まだよ。まだ帰っていないわ」

「連絡は?」

「連絡もないわ」


ひどく嫌な予感がした。
琴子は、可愛い。
琴子は、JCやJKと見間違うくらい愛らしい。
琴子は・・・例えようのないくらい魅力的な女だ。(※こんなときだが効果音 ビリッ)




**********

まさかのサスペンス劇場風(?)な続きの野獣です。

なんだか本当に矛盾の多い野獣シリーズですが(嫉妬深いくせに見せつけたりとか 苦笑)、わかっていながら書いている部分もあるので、いつもの初めの赤文字注意書きのように寛容に受け止めていだけたらありがたいです。


COMMENT

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013/12/08(Sun) 14:55 | [Edit
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013/12/08(Sun) 17:11 | [Edit
コメントありがとうございます。

たまちさま

たまちさん、野獣待ってますって前に言ってくれてましたよね。
それが例え社交辞令であろうと私は忘れません!(笑)ついついまた妄想して書いちゃいました。
やはり待っていて下さってありがとうございます~~(^^)/
「薄壁の刑」って、そんなむちゃな!?って感じですよね。変態で、さらに裕樹くんに対してひどいセクハラ!
「入江くんは、こんな人じゃありません!」って誰かに突っ込まれるのではと少しビクビクしながらも、赤字をお札のように使って好き放題書かせてもらいました(^^;)あ、たまちさんは、大丈夫だと思っていました。
入江くんがコスプレ好きなのかは、やはりどこか謎。だけどこのシリーズは、あんな琴子ちゃんこんな琴子ちゃんに萌える入江くんが前にでているので、有りだと思って下さい。きっとたまちさんも、嫌ではないはず。(もうめちゃくちゃ押しつけばっか!苦笑)
裕樹くんが、学校休んだ方が夜に目が冴えてヤバイって説は、サイコーに的を得てますね!(笑)
まさか次の日は、あんな刑が待っていたなんて・・・。
レスも後編に続かせてもらいます。
2013/12/14(Sat) 12:52 | 千夜夢 [Edit
コメントありがとうございます。

紀子ママさま

お返事が遅くなってしまってごめんなさい。
先日お返事打っている最中に、子どもにのぞかれてシャットダウンしてしまいそのままでした(>_<)
ゴーッと燃えるくらいって表現に爆笑です!!どん引きされずに、いつもありがとうございます。
裕樹くんには、「薄壁の刑」って本当に拷問で可哀想だなと自分で書きながら思っていたのですが、紀子ママさんの「今はまだ山猫だけど裕樹くんも野獣の弟」って分析(?)が、たまらなくおかしくて!そして的を射ていて!!(笑)
まさかの防音設備は「都市伝説」も、入江くんはホントそれをうまく利用しているあたり、家族でどれだけだまされだましあい・・・どんな家族やねん!?って感じですよね(^^;)
前編でタイトルの「都市伝説」を出しつつ、実は本当の「都市伝説」は後編だったというオチなのですが、また後編でお返事も差し上げますね。
2013/12/16(Mon) 07:48 | 千夜夢 [Edit
拍手コメントありがとうございます。

kaotokuchanさま

読んでいただきありがとうございます♪
後編で、またレスさせていただきますね。
まずは、こちらにもお礼まで(*^m^*)
2013/12/16(Mon) 07:50 | 千夜夢 [Edit

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Author:千夜夢

こんにちは。
素敵なイタキスの二次創作をたくさん読ませていただき、ついつい自身も二次創作なるものを書いてしまいました。
ここは、私の超個人的な妄想話置き場です。

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