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2009.12.28 *Mon*

琴子日記⑪   熱


下品な下ネタ有りで、直樹のキャライメージが壊れる可能性があります。
甘い話でもありません。
苦手な方は、スルーして下さい。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



裕樹くんが、熱を出した-----。

昨日の午後から、39度を超える熱を急に出したので、入江くんが「インフルエンザかもしれない」と言って、今裕樹くんはお義母さんとお義父さんと一緒にお医者さまに行ってる。
年末で、かかりつけのお医者さまがお休みだったから、朝からみんなで空いてる病院を探して大変だった。



「どうだった?」

お義母さんとお義父さんに抱えられるようにして、裕樹くんが病院から帰ってきた。
顔色も悪くって、息もぜえぜえとして、本当に苦しそうだ。
いつも、悪態をつく裕樹くんだけど、お義母さんに頭を撫でられてじっとしている様子を見ると、まだ小さな子供みたいで、本当に可哀想でたまらない。


「インフルエンザ検査は、陰性だったんだよ」

お義父さんが、ちょっと納得いかないような顔で言う。

「学校も休みだし、家族にインフルエンザもいないから、風邪薬だけしかくれなかったわ」

お義母さんも、ちょっとあきらめ顔で、風邪薬の袋を見つめながら言う。


「そうか・・・・」

入江くんも何か腑に落ちないような顔をしている。
でも、入江くんはまだお医者さまの卵だから、家でお医者さまのような処置は何もできない。


「とりあえず、水分与えて、ゆっくり休ませてあげて。もし、明日になっても高熱が続くようだったら、俺も一緒に病院ついて行くよ」

「そうだな、直樹について行ってもらった方がいいな」

入江くんがお義母さんと交代して裕樹くんを支え、そしてお義父さんと一緒に、裕樹くんを抱えるようにして階段を上がって行く。
そして裕樹くんの部屋まで連れて行って、ベッドに裕樹くんを寝かせた。




「裕樹くん、心配だね。まだ、熱下がらないみたい」

夜になっても、まだ熱が下がらない裕樹くんに、お義母さんもずっと付きっきりだ。
裕樹くんの部屋にちょっと様子を見に行ったけど、お義母さんに何かあったらまた頼むから、琴子ちゃんはゆっくり休んでてと言われてしまった。
あたしは心配しながらも、何もできることがなく、とりあえずお義母さんに温めたミルクだけを渡して、自室に戻ってきた。
こんな時、あたしはお嫁さんなのに、本当に無力だ。


「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」

あたしたちの部屋の外の廊下から、お義母さんの慌てた大きな声がする。

「どうした!?」

入江くんが部屋のドアを勢いよく開けて、飛び出す。

「裕樹が!裕樹が!おかしなこと口走るのよ!!どうなの?どうしちゃったの?」

お義母さんは、ちょっと涙を浮かべて、あたふたしながら、入江くんに駆け寄ってくる。

あたしもその姿にただならぬものを感じて、胸をドキドキさせながら、入江くんと一緒に裕樹くんの部屋へと走っていく。


「裕樹!裕樹!わかるか?」

入江くんが、寝ている裕樹くんに話かける。

「お・・・兄ちゃんが・・・・お兄ちゃんが・・・・琴子に・・・・」


「さっきから、こればっかり繰り返すのよっ!!お兄ちゃん、裕樹どうしちゃったの?大丈夫なの?」

お母さんはもう涙を流しながら、入江くんの腕を掴んで、なんとかしてほしいって様子で訴えかける。
裕樹くんが赤い顔をして、寝ているような、でも、少し目を開けているような様子で、呟いている。
すごく苦しそう・・・・・。

裕樹くん、どうしちゃったの!?
いつも、生意気で意地悪な目つきであたしを見てからかうのに、そんな虚ろな目をして・・・。
やだよ~・・・・いつもの裕樹くんに戻って!
いつもみたいに、あたしのことバカにしていいから、しっかりしてー!!
あたしも、はらはらと涙が流れてきて、お義母さんの肩をぎゅっと掴んで、一緒に裕樹くんの様子を見る。
入江くん、入江くん、なんとかしてあげて!!


「・・・・聞こえる・・・お・・兄ちゃんが・・・・・お兄ちゃんが・・・・」

裕樹くんがぎゅっと目を瞑って、赤い顔を左右に振りながら、途切れ途切れに言葉を発する。
裕樹くんは入江くんが大好きだから。
こんな時もお兄ちゃん、お兄ちゃんって・・・・・ぐすっ。


「裕樹!ほら、しっかり目を開けて、こっち見てみろ!」


「お兄ちゃ・・・ん・・・・・・、琴子に・・・・・お兄ちゃんが・・・琴子に・・・・・上に乗って・・・上に乗ってって・・・言ってる・・・・」

「---!!!」




バシッ!


「きゃーーーっ、入江くんーっ!!」

「お、お兄ちゃん!!どうして、叩いちゃうのっ!!」


いきなり入江くんが、裕樹くんの頭を叩いちゃったから、もう、あたしとお義母さんはびっくりして!!

「大丈夫?裕樹くん!!?」

「もう、お兄ちゃん!!裕樹は病人なのよっ!!裕樹~~っ!!大丈夫なの~!?」

お義母さんが裕樹くんに抱きつきながら叫ぶ。
裕樹くんは叩かれてびっくりしたのか、グリッと血走った目を開けて、覚醒した。


「裕樹っ!」

入江くんもまた、血走った目を見開いて、裕樹くんを見る。

「ひっ!お、お兄ちゃん!」

なぜか怯えるように、言葉を発する裕樹くん。

「これ、指何本かわかるか?」

「2本!!」

裕樹くんが明確に即答する。


「大丈夫だな・・・。瞳孔も問題ないし。ほら、裕樹ちょっと頑張って起きて、頓服飲もう」

「う、うん」

あんなに赤い顔をして、苦しそうだったのに、裕樹くんはまるで魔法をかけられた操り人形みたいに、入江くんの言葉どおりにすうっと身体を起こした。
そして、入江くんから側にあった水の入ったコップを手渡され、しっかりとそれを掴む。
入江くんが裕樹くんに解熱剤の頓服を手渡し、裕樹くんはそれをこくんと素直に飲んだ。


「お、お兄ちゃん、なんだったの?裕樹なんであんな意味不明なこと・・・・・」

「高熱でうなされてたんだろ。熱せん妄ってやつだな。 意味はないっ!!

変に語気を荒げる入江くん。

「大丈夫なの?」

お義母さんが、まだ心配そうに入江くんの顔をうかがう。

「大丈夫だろ。とりあえず、今、頓服飲ませたから、いったん熱は下がるから、またそれから様子みよう」

「・・・・・」

「琴子、戻るぞ!」

お義母さんはまだ心配そうだったけど、入江くんはあたしの腕をぎゅっと掴んで、部屋を出ようとする。

「え?え?いいの?裕樹くん・・・入江くんもついていなくていいの?」

「大丈夫だ!!」

その確信めいた根拠はいったい・・・。
でも、このあたしが入江くんに反論できるわけもなく、そのまま入江くんにひっぱられて、自分たちの部屋に戻ってしまった。



その後、裕樹くんは頓服が効いて、一時間後にはいっぱい汗をかいて熱が下がった。
そして、次の日も熱があがることがなく・・・、そのまま治ってしまった------。

入江くんって・・・・すでに名医かもしれない・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「琴子、変態!!」

洗濯物をたたんで、入江くんのシャツを臭っていたら(だって、また新しい洗剤にしたから、どんな匂いかと思ったんだもん!!)、裕樹くんにからかわれる。
いったい何の熱だったのかよくわからないけど、すっかり元気になった裕樹くんは、またあたしをいつものように嘲笑して、ぴゅ~っと走って行ってしまった。
もうっ!

裕樹くんは、熱でうなされてたことを全然覚えてないって、お義母さんが言っていた。



部屋に洗濯物を持って行く。
部屋では入江くんが、机に向かってまた難しそうな本を読んでいる。

「裕樹くんに変態って言われた」

「いつものことだろ」

入江くんが、振り返りもせず言う。
あたしは洗濯物をいったんベッドの上に置いて、机に向かっている入江くんの後ろに立つ。


「ねえ・・・・ずっと気になってたんだけど」

「ん?」

「裕樹くん・・・・・聞いてたんじゃないかな・・・/////だって、熱出した時あんなこと・・・////」

入江くんがくるっと身体ごとこっちに向けて、キッと厳しい目であたしを見る。


「あれは、熱からくる一時的なものだ。 意味はないっ!!

「・・・で、でも・・・、ディナーの日、入江くん帰ってくるなり/////・・・・」

「大丈夫だ!」



・・・なにが・・・・・。

でも、裕樹くんの熱をすぐに下げてしまった、名医の入江くんが言うんだから、そうなんだよね・・・意味ないよね・・・・。



はあ・・・・。
なんだか、裕樹くんの「変態」って言葉が妙に身に沁みる、年の瀬の今日・・・・・・・。




***********

年末の大掃除と所用で疲れてしまい、どうやら私、おかしくなってしまったようです(。´-д-)

こんな意味不明の「大丈夫」を連発する怪しい直樹・・・・、すみませんm(_ _)m




COMMENT

No title
すっごく楽しかったです。
裕樹の奇声を見たとき思わず一人で笑ってしまいました(笑
その後大好きなお兄ちゃんに殴られて、つくづくかわいそうな裕樹・・(笑
でもそんな裕樹が大好きです!
直樹の大丈夫発言・・ホント、何が大丈夫なんだか。ガッツリ聞かれていたようなのに、あはは。
でもその一言で琴子を納得させちゃうのはさすがです。
ほんと、楽しかったです。アップありがとうございました^^)
by maro
2009/12/28(月) 21:38 [Edit
maroさん、救われました~
moroさん、コメントありがとうございます。
楽しんでいただいたみたいで、私、めちゃくちゃうれしい、いや、救われました~~!!(笑)
これ、笑っていただかないと、もう内容的にどうしようって感じで・・・。
琴子と同じく、私、危うく「変態」のレッテル貼られた年の瀬になるところでした(>_<)
しかし、まあ、自分で書いててなんですけど、何が「大丈夫」やねん!!って感じですよね(^^;)
「大丈夫」=「どんまい!」って直樹、自分で呪文かけてるんでしょうか(笑)
いやもう本当に楽しかったと言っていただいて、ありがとうございますにつきます。感謝しますm(_ _)m
by chan-BB
2009/12/29(火) 18:04 [Edit
拍手コメントへのお返事です
>Mさま

こんばんは。Mさま、拍手コメントありがとうございます。
大好きですか、こんな話!!いや、もううれしい、最高です!!
ホッとしました(^_^;)
こんな直樹も、許していただいただけでも感謝です。
クリスマスディナーの後に・・・やっぱりラブラブだったというエピをいれてみました。前話からしっかり読んでいただいてて、本当にありがとうございます。

>Rさま

Rさま、こんな話を受け付けてくださって、ありがとうございますm(_ _)m
ほんと、裕樹を叩いて治して、それで名医!!そんなバカな!?って話ですが、大人な態度で笑っていただいて、恐縮です。
入江ママに察せられなくて、よかったです。実は、入江ママの方にも話を振ろうかともしたのですが、まとめられそうにないので、スルーしちゃいました。
とりあえず、下のかわいい息子が病気でそれどころじゃなかったというオチで(笑)。

>Pさま

お疲れのところ、読んでいただきありがとうございます。
「大丈夫だ」連発の直樹に笑っていただいたようで、よかったです。原作の直樹のイメージ壊しっぱなしの話でしたんで、すごく反応が怖かったので(^_^;)
直樹が後日、裕樹を詰問するところ見たいですか?(笑)
それ、すごくおもしろそうですね!!でも、直樹恐そう、そして裕樹また哀れなパターンになりそうです(笑)。
またいろいろ妄想働かせてみます♪
by chan-BB
2009/12/29(火) 18:22 [Edit

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Author:千夜夢

こんにちは。
素敵なイタキスの二次創作をたくさん読ませていただき、ついつい自身も二次創作なるものを書いてしまいました。
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私の勝手な妄想話であるため、原作のイメージを大切にされる方、二次創作が苦手な方、二次創作が理解できない方は、ご遠慮ください。
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まだまだ拙い文章しか書けませんが、以上の注意をご理解いただき、読んでもいいかな~と思われた方のみ、ご閲覧下さい。
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