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2009.12.22 *Tue*

四角い箱の中で ④(終)




「だったら、なんであんなからかったの」

「別にからかってなんかいないけど?」

「か、からかったわよ!あんな、あんな・・・・」

「その気にさせたこと?」

「そ、そ、そ、そうよ!!/////」

「まあ・・・成り行きってやつかな?」

入江くんが口元をちょっとあげて笑う。
なんだか・・・・、もう意味がわかんなくなってきた・・・。

「おまえをからかうのは、定番だろ?」

「て、て、定番って!!」

「もういいだろ」

入江くんがあたしの肩をぎゅうっと掴んで、自分の方に引き寄せた。
ちょっと抵抗しようと思ったけど、手も握られてるから、ちょっともう身動きもできない。


「本当に感動したんだ」


優しく微笑まれて、そう何度も何度も言われると・・・・・。
入江くんって、あまり普段は言葉にしてくれないから、あたしの脳はもうふにゃふにゃになってしまって。

もういいや。
どうでも。

あたしはとうとう、自分の頭を入江くんの肩にちょこんと乗せてしまった。
また、あたしの負けだ。


しばらくぼんやり、二人で同じ方向の車窓から、外の景色を見る。
きらきらきらとてもきれい。
流れるような光を見てると、現実か夢の中かわからないような世界にいるみたいだ。



「琴子」

急に現実味を帯びた声がする。

「ん?」

「帰ったら、おふくろたちが戻る前に、服着替えた方がいいな」

「え?・・・・あ、このコート、エレベーターの床に置いたから?」

入江くんが自分のコートに手を突っ込んで、なにやらごそごそと取り出している。
ふと取り出したのが、あたしのコンパクト。

ぷっ。
さっき拾ってくれたんだろうけど、なんか入江くんが女物のコンパクトをポケットから出すのがおかしくって。

入江くんがコンパクトをパカッと開けて、あたしの目の前に鏡をかざす。

「見てみろよ」

「ん??」

二人でコンパクトに顔をくっつけて、覗き込む。

「ここ」

入江くんに指されたその部分は。


「!!!!!な、な、なに~~~っ!?」

「しーーーっ!」

思わずタクシーの車内だと忘れて、あたしは絶叫してしまう。

指された部分は、あたしの首。
ほとんど耳の下といっていい部分。

赤い。
いや、赤いを通り過ぎて、紫色になった、内出血!!
あのエレベーターで・・・・・。


「ひ、ひどいよぉ。こんなところだと長いタートルでも届くかどうかわからない」

タクシーの中なので、少し声を落として、ひそひそ話す。
でも動揺は隠せない。
こんな暗いところでも、こんなに目立つって!!
明るいところだといったいどうなってるのよ~~!!/////



「クリスマスまで残りそうだな」

「・・・・・・・」

「正月まで残ってたりして?ぷっ」

「笑いごとじゃないわよ!入江くんがしたくせに!・・・あたし、今日から毎日タートル生活・・・?」

「いいんじゃない?」

入江くんはくすっと笑うけど、本当にこれどうする?
コンパクトで角度を変えながら、何度も確認してみる。
見事な紫の内出血・・・。
はあ・・・・、もう今更どうしようもないけど・・・・。
もう、あきらめモードだ・・・。



「眠くなってきた」

入江くんがあたしの肩に頭を置いて、もたれかかってきた。
入江くんのさらっとした髪の毛があたしの頬にあたる。

タクシーの暖房で乾燥した車内の中、入江くんの吐く息だけが湿気を帯びて、あたしの顎の辺りに心地良く漂う。
暖房のせいか、入江くんの息のせいか、なんだか顔が熱くなってきた・・・。

ふうぅ・・・・。
大きく息を吐き出す。
そして、あたしもちょっと首を入江くんの頭に寄せてみる。
入江くんの髪の毛が、しゃりって音をたてて、少し涼しい風が起きたような気がした。

入江くんが入江くんの指を、あたしの指の間に絡めてきた。
ぎゅうっと握ってくれる。




「本当に感動した?」

もう目を瞑っている入江くんに、しつこいけど、もう一度聞く。

「した」

「あたしが、どれだけ入江くんが大事か、わかった?」

「わかった」

目を瞑ったまま入江くんがいつになく、素直に応えてくれる。
もうあたしは、顔のにまにまがとまらない。


思わず入江くんの髪の毛に、ちゅっとわかるかわからないくらいのキスを落とした。



「あたしも感動した」

入江くんが感動してくれたから。



今、このせまいタクシーの四角い箱の中で、あたしはとっても幸せだ---------。





**********

ここまで来ていただいて、最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございましたm(_ _)m

こんなまとまりで、ごめんなさい(>_<)

最初は家帰るまで話を持ち込もうと、クローゼットの「四角い箱」のプレゼントまで伏線で書いてたのですが、結局家までは、もう無理って感じで中途半端になってしまいました。
いや、もうこのテンポで家まで行くと、だらだらになりそうだったので・・・・。

明日からちょっと忙しいので、慌ててのUPになり、失礼しました。

〈追加〉
書けなかったので、考えてたものを。
家に帰ってから、エレベーターで琴子が直樹を肩車しようとしたことを反対に、直樹になんとか琴子を肩車させたいと思っていました(笑)。
それが私の「萌え」なのか?




COMMENT

拍手コメントへのお返事です
>Mさま

こんばんは。コメントありがとうございます(*^_^*)
こんな中途半端的な話になって、申し訳ないのに、全部読んでいただいて恐縮です。
きゅんとしてもらえるなんて、もうすっごいうれしいですよ!!
もっと精進しなくては、と思っちゃいます。
琴子のプレゼントはクリスマスなんで、今から書いてたら、すっかり時期遅れになっちゃいますが・・・、また書いた時は読んでくださいね。

>Pさま

ねぎらいのお言葉ありがとうございます。
そうそう、そうなんです!!
琴子、直樹も同じくらい琴子が大事なんだよ~~~!って言いたかったんです。
伝わりました?うれしいっ!!
プレゼント、ほのめかしておいて、放置かいっ!って感じで申し訳ないです・・・。もっと時間かけて書かないとダメですね。
なんか、いつもせかされてないのに、早く終わらそうとする自分が嫌です(>_<)
by chan-BB
2009/12/23(水) 22:11 [Edit
拍手コメントへのお返事です
>Nさま

こちらこそ、コメントいただいたことが私にはクリスマスプレゼントです♪ありがとうございます(*^_^*)
Nさまのコメント読んで、琴子に寄りかかる直樹を想像して、私までなぜかきゃ~~って感じになっちゃいました(笑)。
結局は自分の好むシーンとか書いちゃってる気がしますが、それが一緒に萌えになっていただけたら、本当にうれしいです。
最後までおつきあいくださって、本当にありがとうございました。

>Fさま

ここまで来ていただいただけでも、恐縮ですm(_ _)m
なんだか、申し訳ないような、恥ずかしいような、それでもってうれしくってたまらないい気分です(*´ェ`*)
最後まで読んでくださってありがとうございます。
フォーマル服の直樹、私も倒れそうなくらい、きゅんです☆コメントいただいて、こうして気づいちゃったりするので、本当に幅が拡がる気分です。
1月になってから、このブログどうするか、白黒はっきりさせたいと思います。しばらくまだ公開してますので、よかったら、またおひまな時に遊びに来て下さい♪
by chan-BB
2009/12/25(金) 19:22 [Edit
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
by
2012/01/25(水) 13:45 [Edit
コメントありがとうございます

あやみくママさま

こちらもまたまたかなりの初期作品を読み返して下さって、ありがとうございます♪
琴子ちゃんの愛は確かにすっごく大きいけれど、入江くんもまた見た目はツンですが、その愛に応える、いやそれ以上の愛を実はもっていると私も思います~~(*^_^*)だからイリコトって、私たちを魅了してやまないんですよね(*^m^*) そして入江くんがそれを、たまに見せてくれるからこれまたたまんない♪ホント飽きないイリコトの世界です。
更新が停滞していてごめんなさいね。例年この時期は一番忙しくって、休止をしたりしてた時もあるのですが、少しでも時間とれたら書こう!と今年は開けっ放しにしております(^_^;)時間が制限されている時は、いつも以上に頭の中で妄想だけは進む進む・・・(笑)ちなみに「裏書庫」をもう少し進めたいなと今は妄想しております。
こうして過去作読んで下さっていて、本当にうれしいです。また新しい話も更新するようにしますね♪
by chan-BB
2012/01/26(木) 13:37 [Edit
拍手コメントありがとうございます

Sarahさま

こちらにもありがとうございます♪
コメント、とっても嬉しかったです。少しどたばたしたエレベーターの中でしたが、入江くんに琴子ちゃんの言動への感動が伝わったことを、Sarahさんにも感じていただけたことが、とても嬉しかったです。
そうですね。手で、入江くんは琴子ちゃんの心を受け止めていますね。こういうこともコメントいただいて自分で気付いたりしますので嬉しいです♪
ラブコメが多い私の話ですが、感動も感じてもらえてありがとうございました!
by 千夜夢
2014/02/25(火) 12:23 [Edit

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こんにちは。
素敵なイタキスの二次創作をたくさん読ませていただき、ついつい自身も二次創作なるものを書いてしまいました。
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私の勝手な妄想話であるため、原作のイメージを大切にされる方、二次創作が苦手な方、二次創作が理解できない方は、ご遠慮ください。
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まだまだ拙い文章しか書けませんが、以上の注意をご理解いただき、読んでもいいかな~と思われた方のみ、ご閲覧下さい。
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