10
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
<< >>


--.--.-- *--*

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2013.02.27 *Wed*

入江直樹ナルシスト劇場 1



また広告がでてしまったので、応急処置的に前に「CLAP」でUPしていた作品を再掲します。
PCからしか読めない場所にあったので、未読の方もおられるかもしれません。
反対に読まれたことのある方は、「これをこの場に出すのか!?」と驚かれているかもしれません。

そうなんです。
読むに値するような作品ではないために、こっそりclapでUPしていたのです。
というわけで、お決まりの注意書きを(^^;)


完全パロディです。
原作のイメージを大切にされている方は、ご注意下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・



「お兄ちゃん」

「勝手に部屋を開けるな!」

「・・・・」

「プライバシーの侵害だ」

「またお兄ちゃんったら、そんな格好で・・・」


紀子は大きくため息を吐いた。
周りからは頭脳明晰、容姿端麗の息子のことをどれだけうらやましがられていることか。
しかし皆が、この直樹の姿を見てどう思うやら・・・。

「風邪引くわよ」

しかしそこは親。
この異才を産んだ母である。
紀子はそれ以上直樹には問わず、持ってきた洗濯物を直樹の寝転んでいるベッドの端へと置いた。

「洗濯物は、自分で引き出しにしまってね」

「ああ」

そして紀子は、ベッドに寝ている直樹の姿をちらりと一望する。
直樹は上半身裸。
そして腰に、白い布を巻き付けているだけだった。
しかし口には、赤い薔薇の花をくわえている。



「お兄ちゃん、今日のその格好は、ギリシャ神話風?それともローマ時代風?」

「いや、特にコンセプトはなし。おれ自体が絵画ってとらえ方もできる」

「お兄ちゃん自体が絵画・・・」


紀子はベッドに横たわって、窓の外の高い空を眺めている直樹を見ては、またため息をついた。

自分のせいかもしれない。
小さい頃に可愛さあまりに女の子の格好で育ててしまったのが、直樹をこんな風にしてしまったのかもしれない。
コスプレマニア。
いや、コスプレというならば、もっと多岐に渡っていろいろな衣装を身につけることだろう。
しかし直樹が好むものは、どこか偏っている。
今日の衣装(腰布)や小道具(薔薇)にしてもそうだが、どこかその様子はコスプレというよりもナルシストの顔が顕著に表れているのだ。



「お兄ちゃん、その赤い薔薇も高貴で素敵だけど、意外に藁をくわえるっていうのも素敵かも。高貴ではないけれど、どこか農村地帯に埋もれていた美しき賢者って感じがして」

「ストロー(※藁)か。悪くはないな」

こんなナルシストに育ってしまった直樹に、紀子は良き理解者でもあった。
そしてさりげなく、紀子の趣味もかねて提案なども・・・

「たまには、ロココ調のドレスなんかもいいかもよ」

「女装だけはごめんだ!!それはおれの主義に反している!!」

「・・・ちっ」

ナルシストコスプレにはなってしまったが、やはり小さい頃のトラウマか、女装だけはひどく嫌悪感を抱く直樹だった。



「ところでお兄ちゃん。来週から、裕樹もこの部屋で生活するから」

「は?裕樹が!?」

直樹は勢いよくベッドから上半身を起こした。
驚くのは当然だ。
この直樹のナルシスト癖があるのを知っているのは、家族で紀子だけなのだから。
重樹の唱える「家族に鍵は必要なし」を貫き、入江家の各々の部屋には鍵がかかっていない。
そして重樹も裕樹も、勝手に他の家族の部屋に入ることはない。
しかし紀子だけは・・・どこもずかずかとノックもせずに入っていくので、この直樹の性癖にも早くから気づいていた。
そして直樹も、紀子だけには特に隠していなかったのだ。
しかし重樹や裕樹には・・・。
特に兄を尊敬している裕樹には、さすがに直樹もこう大っぴらに披露することを躊躇われる。


「家の改装でもするのか?」

「ううん。パパのお友達とその娘さんを、しばらくうちで泊めてあげることになって」

「はあ?娘!?」

直樹は「女」というところに特に反応した。
きゃあきゃあとうるさい女は、直樹は大の苦手だ。
ナルシスト道的にも、一番邪魔な存在だと思われる。


「お兄ちゃんと同じ年の女の子みたいよ。しかも!同じ斗南高校だって話!!」

「なんで!?なんでそんな奴らをうちに!?いつまで?いつまで泊めるんだ」

「さあ?先週の震災でお家が無くなっちゃったから、お家が新しく建つまで」

「先週・・・震災なんてあったか?いや、それより家が建つまでって、何ヶ月だよ!?」

「もう決まったことだから、どうすることもできないわよ。パパが決めたことだし」

穏やかな重樹の存在は、一見重樹の頭の毛と同じく薄く感じるものだが、実は入江家では家長の重樹の一言は絶対的だった。
「家族に鍵は必要なし」が徹底されていることからも、それは証明されている。
直樹に反論する余地はなし。



「最悪だ・・・」

直樹はふらりとベッドから立ち上がった。
どうやらナルシストタイムが、思いがけない紀子の話で、興醒めで終わってしまったようだ。

「きゃあ」

直樹が立ち上がると、はらりと腰の白い布が床に舞い散った。
すぐに直樹はそれを拾い、また自分の腰に巻き付けた。

「立派になって・・・」

紀子はしみじみと呟いた。
そして

「お兄ちゃん!家にやって来る女の子の前で、その姿は厳禁よ!もうそんな立派なものを見せちゃったら、その子妊娠しちゃうわ!」

と、直樹に忠告する。

「は?何言ってんだ・・・」

うんざりと言った表情で直樹は呟く。
しかし紀子に言われるまでもなく、家に女が一人増える面倒さをつくづく感じていた。
そしてそのせいで、裕樹と同室になってしまう。
つまり、好きな時にナルシストコスプレタイムを作ることができないのだ。


「前途多難だ・・・」

直樹は腰布を巻いたまま、口に薔薇、そして眉間に皺を寄せて感慨深げにベッドの端に座った。
その姿は、全身で苦悩を背負っている。


「絵になるわ~・・・お兄ちゃん・・・」


「おふくろ、今度白い布でなく、アイボリーの布を買っておいてくれないか」

「アイボリー?」

「それと、ストロー(※藁)と」

「そうね!藁にはアイボリーの腰布がきっとぴったりだわ!きゃは☆」



とにかく女たちがやって来る来週までに、やっておきたいコスプレはやっておこうと思う前向きな直樹だった。



2012.1.18 初出




**********

とりあえず・・・全くUPできるものがないので、こんなものを持ち出してきましたが。
これを記事にしていたら、ふつふつと久々にこの続きが浮かび上がったので、続けてUPしたいと思います。

ホントに・・・すみませんね~~こんな異色もので・・・。

プロフィール

千夜夢

Author:千夜夢

こんにちは。
素敵なイタキスの二次創作をたくさん読ませていただき、ついつい自身も二次創作なるものを書いてしまいました。
ここは、私の超個人的な妄想話置き場です。

原作者様、出版社様等とは一切関係ございません。
私の勝手な妄想話であるため、原作のイメージを大切にされる方、二次創作が苦手な方、二次創作が理解できない方は、ご遠慮ください。
また、ブログ内の全ての文章・いただきものを含む画像等の無断転載・転用を固くお断りします。

まだまだ拙い文章しか書けませんが、以上の注意をご理解いただき、読んでもいいかな~と思われた方のみ、ご閲覧下さい。
よろしくお願いします☆

カテゴリ

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

最新記事

最新コメント

リンク

●Swinging Heart(ぴくもん様) swingingheart
●のんきもののお家(わさこ様) no banner
●日々草子(水玉様) 日々草子
●kiss shower(幻想夢 影菜様) kiss-shower
●雪月野原~snowmoon~(ソウ様) snowmoon
●初恋(miyaco様) no banner
●HAPPY☆SMILE(narack様) HAPPY☆SMILE
●イタズラなkissの二次創作マナーを考えよう!(イタkiss創作マナー執筆者X様)
●みぎての法則(嘉村のと様) no banner
●Embrasse-moi(ema様) no banner
●φ~ぴろりおのブログ~(ぴろりお様)
●真の欲深は世界を救う(美和様)
●イタKiss~The resident in another world ~(九戸ヒカル様)
●むじかくのブログ(むじかく様) no banner
●つれづれ日和(あおい様) no banner
●Snow Blossom(ののの様) no banner

素材拝借

 ミントBlue様               

Copyright © こんぺい糖と医学書 All Rights Reserved.
テンプレート:サリイ( ブログ限定配布版  / 素材:hadashi )    
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。