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2009.12.21 *Mon*

四角い箱の中で ②



入江くんが、はああって感じでため息ついて、手で顔を覆う。

「それより、俺なんか・・・・」

「え?ど、どうしたの?」

「気分が・・・・」

「ええ!?気持ち悪いの!?」

入江くんが顔を手で覆って、項垂れてるから、あたしはすぐに立ち上がって入江くんの身体を支える。
入江くん、あたしのワインをいっぱい飲んじゃったから、酔っちゃったんじゃないの?
どうしよう。どうしよう。

「大丈夫?気分悪い?吐きそう?」

傍で見ると、入江くんはいつもより顔が赤くて、そして息も荒い。
こんな冬なのに、ちょっと汗もかいていて・・・、ううう、これって本当に具合悪そう・・・。
あたし、あたし、どうしたら・・・・。

と、とりあえず、気分悪いなら、な、何か吐いてもいい容器とか・・・・。
こんなところにそんなものないよ~~~。
でも、でも・・・・。

あ、そうだ!

あたしは、自分のバックを開けて、一気に中の物を逆さまにして出す。
バラバラっとあたしの財布や化粧道具が床に散らばるけど、もう今はそんなことどうでもいい。


「入江くん、ほら、気持ち悪かったらここに!ここに吐いてもいいから」

あたしはバックの口を大きく開けて入江くんの前に差し出す。
そして入江くんの背中を何度も何度もさすってあげる。
ああん、かわいそう・・・・。
こんな時に、気分悪いなんて、入江くん、かわいそう・・・。

入江くんが身体を預けるようにあたしに抱きついてくる。

「大丈夫。大丈夫よ。いつでも吐いていいからね」

あたしは、入江くんの広い背中を両手でぎゅっと抱きしめながら、ゆっくりと何度もさする。


「なんか・・・」

「なに?」

「変な気分・・・・」

「どんな?吐くなら、ほらここに!・・・・きゃあああ!!」

入江くんが急にあたしのおしりをぎゅううってきつく握ってきた。


「い、痛いーーーーっ!何するのよーーーーっ!?」

あたしは慌てて入江くんから離れようとするけど、入江くんがもっときつく抱きついてきて、全然離れられない。

「だから、変な気分になってきたって・・・・」

「へ、変って・・・/////」



・・・・・・そっちの方?



「ちょ、ちょっとこんな時に、何言ってんのよ!落下するかもしれないのに!」

あたしは必死で入江くんの胸に手を置いて、ぐいぐいと後ろに押すけど、入江くんの力も強くって、全然逃れられない。
入江くんの顔があたしの首もとに沈められて・・・・ひゃあああああ//////。


「だめ、だめ、ここじゃだめ!!」

「落下するかもしれないんだろ。死ぬかもしれないんだぜ」

静かに耳元で低音でそう囁かれると、なんだかもう・・・・。
そして「琴子」って、掠れるような声で囁かれて、くちゅうって大きな音が耳の入り口辺りから聞こえてきたもんだから・・・。
あたしは思わず首を竦めて、はああああ・・・・・・力が・・・力が・・・・・。



「・・・・・死ぬ時は、ずっと抱きしめていてね」


とうとうあたしは抵抗するのもやめて、入江くんをぎゅうって抱きしめてしまった。

なんだか、もう、うっすら涙さえ出てきて。
こうなったら、この世の恥をあの世に持っていってもいいわ。
入江くん・・・・・・。



パッ。


「へ?」


いきなりライトが明るくなって、エレベーターが動き出した。
落下にしたら、えらくゆっくりなんですけど・・・・。
なんか、よくわからないままに下まで行ったみたいで、チーーーンって仏壇の鐘の音がして、シュウーーっとドアが開いた。


「お客様大変申し訳ございませんでした。お怪我などございませんでしたでしょうか」


エレベータ-の前には、たくさんの黒い服を着た人たちがいて、一斉にあたしたちに頭を下げる。



・・・ここは、天国じゃないですよね・・・・?



「あ、大丈夫です。問題ないです」

いつものように、冷静でしらっとした入江くんが静かに従業員に話す。
さっきまで息を荒くしていた人はいったい誰??
そして、これまた何でもないように入江くんは、エレベーターの床に散らばったあたしのコートや化粧道具などを拾って、あたしに渡す。


「あそこ見ろよ」

指をさして、あたしの顔を天井の方に向けさせる。

「カメラ」

「!!」

「あんなのあるのに、するわけねえだろ」

舌をペロッて出して、入江くんが意地悪っぽく笑う。

「!!!!///////」



またからかわれてたんだ・・・・・・・。




**********

本当は珍しく小話以外が書けたから、投稿サイト様に投稿しようとしたのですが・・・・内容が内容だけに・・・品がないので↓↓、断念しました・・・・_| ̄|○
寂しいけど、このブログでひっそり掲げるしかありません(´Д`。)

ここで終わったら、琴子が可哀想すぎるので、もうちょっとだけ続きます。








COMMENT

拍手コメントへのお返事です
>Nさま

読んでくださってありがとうございます♪
コメント読んで、「ヤバイ!」って思いました。実は私、書いている途中で「これ、失敗したな」と思ってたのが、琴子視点にしてしまったことなんです(>_<)
だから、直樹の真意が書けない・・・(爆!)。
直樹がなんでこんな行動したのかは、申し訳ない!ご想像におまかせします。
妄想レンジャーのNさまにお任せします(笑)。
後半、ちょっと盛り上がらないかもしれませんが、よかったらおつきあいお願いします☆
by chan-BB
2009/12/22(火) 19:14 [Edit
拍手コメントへのお返事です
>Pさま

こういう直樹好きでしたか?(笑)
私も好きです。ちょっとひどいですけどね・・・。
でも、うまくからかったようだけど、必ずその行為に意味があると私は思っています。
直樹も天才だけど、普通の人間の男の子だなって、うまく書ければいいいのですが、本当にこの話は琴子視点にしてしまったのが、大失敗でした(>_<)
by chan-BB
2009/12/23(水) 22:17 [Edit
もったいない・・・
もったいない・・・ひっそりなんて・・・
琴子の慌てっぷりが目に見えるようでかわいいお話でした♡
by Jung Jin
2011/05/07(土) 14:17 [Edit
コメントありがとうございます

Jung Jinさま

本当に、昔ひっそり、今よりもずっと訪問者も少ない頃にUPした作品です。
でも、今こうやってJung Jinさんをはじめたくさんの方に読んでもらえてうれしいです~♪
コメント、ありがとうございます。
by chan-BB
2011/05/09(月) 18:22 [Edit

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こんにちは。
素敵なイタキスの二次創作をたくさん読ませていただき、ついつい自身も二次創作なるものを書いてしまいました。
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私の勝手な妄想話であるため、原作のイメージを大切にされる方、二次創作が苦手な方、二次創作が理解できない方は、ご遠慮ください。
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