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2009.12.22 *Tue*

四角い箱の中で ③




「怒ってんのか?」

タクシーの中であたしは入江くんと少し距離を置いて座っている。
返事もしたくない。

「今日は最高に楽しかったな。ジャック・バウアーにも出会えたし」

長い脚を組んでにやにや笑う入江くんが、最高に憎たらしいっ!!


あたしは入江くんを無視して、タクシーの車窓から外の景色を見る。
どこを見ても今はクリスマス一色で、街路樹にはイルミネーションが装飾され、キラキラぴかぴかと光輝いてる。
まぶしい。
あたしもディナーを食べて、入江くんにエスコートされてほろ酔い気分でエレベーター乗ったまでは、本当に素敵なクリスマスだったのになあ・・・。
キラキラ輝くイルミネーションを見てると、なんだか切ない気分にさえなってくる。

ふと、窓そのものを見ると後ろにこっちを見てる入江くんが映っている。

何よ・・・・ちょっとは気にしているのかしらね。
ふん!でも、今日は絶対許さないから。
あんな場面でからかうなんて、あんな場面で・・・。


「琴子」

「・・・・・」

「すねるなよ、俺はいい気分なんだから」

「はああ?何が?自分だけいい気分って何よ~!?」

いったいどういうことよ?
あたしはこんなに不快なのに、なんで入江くんがいい気分なのよ。
もう、ますます腹がたってしまう。


「俺は、最高にいいクリスマスプレゼントもらったと思ってるけど?」

入江くんが、右眉をくいってあげて、あたしの顔を覗き込んでくる。

「クリスマスプレゼントは、まだよ。クリスマス当日まで隠してあるんだから」

「それって、もしかしてクローゼットの中にあるものか?」

「ええ!!?み、み、見たの!!??」

「いや、四角い箱がちょっと前からあるなと思ってただけで、見てはいないけど」

「そ、そ、その四角い箱がそうだけど、もう!絶対まだ見ないでよ!」

「見てないって」

まさか、入江くんがクローゼットの中に隠してたプレゼントを知ってたなんて、もうびっくり。
でも、まあまだ勝手に見てないみたいだから、よかったけど、ちょっとなんだか・・・サプライズにならなくて、もう!
また、癪に触るぅ!




「感動した」

入江くんが手を伸ばして、あたしの手の上に重ねてくる。

「今日は、本当に感動した。うれしかった」

思いがけない言葉を聞かされ、思わずびくっとする。
さっきのこともあるからどうしても警戒してしまって・・・、入江くんの手をはらう。
でも。
また、ぎゅっと握られた。

「・・・・・」

入江くんの方を向くと、入江くんがあたしの顔を覗き込んでじっと見ている。
この目で見られると、すいこまれそうで目が離せなくなる。

「人間、窮地にたつと、その本性が見えるっていうけど」

またぎゅっと手を握られて、入江くんの方にひっぱられる。

「おまえは、想像以上だったな」



・・・・何のこと?さっきのエレベーターでのこと・・・・?
あたしには、すぐに理解ができなくって・・・。
でも熱を帯びた入江くんの目を見ると、どんどん目が離せなくなる・・・・。



「もし、本当にエレベーターが落下したなら、俺がおまえのクッションになってやるよ」

「・・・・へ?」

「そして脱出しなくちゃいけない時は、絶対おまえから脱出させてやる」

「・・・・・」

「おまえが吐きたくなったら、俺が手を広げてやってもいい」

「・・・・・また、からかってんの?」

「いや」

入江くんはあたしから視線を外して、あたしと反対方向の窓の方を向いて、外を見てる。
その車窓に映った入江くんは、スーツを着ているせいかいつもより年上に見える。
すごく落ち着いている。

だから、今、窓に映っている入江くんの至極真面目な顔が、本当に嘘ではないように思えてくる。



「本気で言ってくれてるの?」

「そりゃ、あれだけのことしてくれたんだから、しっかり俺の気持ちも伝えとかないとな」


またあたしの顔をじっと覗き込む入江くん。
もうそんなきれいな切れ長の澄んだ目で見られたら、あたしはまた魔法にかかっちゃいそうよ。
そして、懲りずにまた入江くんの言葉を真に受けて、胸のあたりが熱くなってきちゃう自分がいる。




**********

むやみに長くなってますが、次で終わらせます・・・。






COMMENT

拍手コメントへのお返事です
>Pさま

こんばんは。
ちょっと素直すぎて怖いくらいですよね、直樹・・・。
でも素直すぎるっていうのも、予想外である意味直樹らしいのでは?とか勝手に思い込んで書いちゃいました。はい。思い込みですね(^^;)
でもPさまなら、これで許してくれるんですね!(笑)
ちょっとほっとしました。
いつも、コメント本当にありがとうございますm(_ _)m
by chan-BB
2009/12/23(水) 22:21 [Edit

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こんにちは。
素敵なイタキスの二次創作をたくさん読ませていただき、ついつい自身も二次創作なるものを書いてしまいました。
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