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2009.12.21 *Mon*

四角い箱の中で ①


12月23日分の「琴子日記」を書いてたら、珍しく長くなってしまったので、単独でUPします。
設定は「琴子日記」と同じく、琴子目線、大学4回生あたり設定です。



★コメント、拍手コメントいただいた方は、いただいた記事のところにお返事させてもらってます。ご確認ください。ありがとうございましたm(_ _)m


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今日はホテルでクリスマスディナー。

クリスマス当日は、必ず家でお義母さんと毎年趣向を凝らしてパーティをするから、今日はちょっとおしゃれをして、しっとりとホテルで家族みんなで会食。
あ、お父さんはお店があるから、残念ながら来れなかったけどね。

夜景が見えるホテルの最上階のレストランは、大きなクリスマスツリーも置いてあって、とてもロマンチック。
ムード満点だ。
そしておいしいディナーにあたしの顔も綻びっぱなし。



「あああ」

メインディッシュのお肉を切ろうとしたら、お皿の外に飛んでしまった。
ううう・・・、入江家に来てから、何度かこういう席で食事をしたけど、やっぱりあたしはこういうテーブルマナーってやつが苦手だ。

「へったくそ!琴子おまえ、こんなこともできないのか?」

「裕樹!琴子ちゃんに向かって、おまえなんて言わないのっ!お姉さんでしょ。ちょっと失敗しちゃっただけなのに、そんなせまい男の子にならないでちょうだい」

お義母さんが裕樹くんをたしなめてくれる。
そのお義母さんの影から、裕樹くんが顎をくいくいって得意げにあげて、きれいにお肉を切ってあたしにみせつける。
この生意気なチューボーめ・・・・・。


あたしはワインに手を伸ばす。

「飲み過ぎ」

入江くんの手があたしのワイングラスの上に置かれて、阻止される。

「そんな、飲んでないよ。いじわるしないで」

「ダメ」

そういって、入江くんがあたしのワイングラスを持って、一気に自分で飲んでしまった。

「もうっ!ひどい」

「お兄ちゃん。琴子ちゃんにも好きなだけ飲ませてあげてちょうだい。こんな家族そろってディナーなんて、しょっちゅうないでしょ。琴子ちゃんが酔っちゃったら、お兄ちゃんが介抱して、お姫様抱っこでつれて帰ってあげたらいいことなんだし」

「そうだよ、直樹。ほら、琴子ちゃん、もう一杯入れてもらおう」

そしてあたしのグラスにまた赤いワインが注がれた。
お義母さんとお義父さんは、いつも優しい。
なのに、この兄弟はなんでこう、意地悪なのかしらね。
そう思いながら、赤いワインを半分飲んだら、また入江くんにグラスをとられてあとの半分を飲まれてしまった。


「飲み過ぎ」

「もうっ!」



結局ディナーが終わるまでに、入江くんに半分くらいワインを飲まれてしまったような気がするけど、う~~~ん、なんだか確かにあたし、少し酔ったかも~~~。




「タクシー5人だと無理だから。直樹、琴子ちゃんと先にタクシーで帰ってなさい」

お義父さんが支払いをしてくれてる間に、あたしと入江くんはどうやら先に下に下りることになったらしい。

「琴子行くぞ」

今日のあたしは白のワンピースに、黒のコート。
この黒のコート、フェイクファーだけど、すごくもこもこして肌触りいいの。
ひつじみたい。
入江くん、どう?これ肌触りいい~?

入江くんは今日は久しぶりにスーツを着ている。
スーツを着た入江くんは、本当に素敵で、いつもよりすっごく大人びて見える。
このホテルに入ってからも、いったい何人の女性が入江くんのことを振り返ったか。
ふふふ、この素敵な男性はあたしの旦那さまなんですよ~♪
もう結婚してるんですよ~、だからあたしのもんなんで~す~♪

は~~~、いい気分~~~♪

あたしは少し酔ったことをいいことに、入江くんにもたれかかり、入江くんはあたしの腰に手を回してエレベーターに連れて行ってくれる。


エレベーターに乗ったら、二人だけだった。
きれいな星空のようなイルミネーションを付けたエレベーターの天井がすごくロマンチック。
壁にはかわいいクリスマスリースが飾ってあって、鏡に映ったあたしと入江くんは、どう見てもクリスマスにここに来た恋人同士に見える。(夫婦だけど)

今、このせまい箱の中で、あたしたちは二人っきり。
むふふ。
なんとなく甘ったるい空気を感じてしまうのは、あたしだけなのかしら。



ガタン。


一瞬の振動と共に、急にエレベーターがとまる。
それと同時に、照明が少し暗くなった。


「きゃあああ、なに?なに?なに?」

「止まったみたいだな」

「えーーーーーっ!?止まったみたいだなって、そ、そんな入江くん・・・」

入江くんはいつもと同じく全く動じてないけど、あたしはいっきに酔いがさめるくらい動揺している。

「ど、ど、どうなるの?きゃーーーーっ、まさかワイヤー切れて落下したりとかする~?いやーーーーっ」

もうあたしは恐怖でパニック状態。
あったよね、あったよね・・・・、このままエレベーターが落下する映画だったか、テレビだったか・・・・。
いやあああーーーーーっ、こんなところでいやーーーーっ!


「はい、わかりました。よろしくお願いします」


へ?

「だ、誰としゃべってたの・・・?」

「外。どうやら他のところでエレベーター点検してるから、誤操作でも起きたかもしれないらしい。今調べてくれてる」

入江くんは冷静にエレベーターについてる、なんだか電話のマークのところから、外の人と話してたみたい。
そんなものあったのね・・・・。

「どのくらい止まってるの?」

「さあ」

「さあって、聞かなかったの?」

「向こうだって、今はわからないだろ」

「落下するかもしれないのよ?」

「するかよ」

「落下したら、死んじゃうかもしれないのよーーーーーっ!!??」


入江くんはいつもと同じで、それほど困った様子も見せず、身体をエレベーターの壁にもたれかけさせて静かに立っている。
でも、これは緊急事態なのよ、入江くん!!
そうだ!
万が一落下した時のために何か対策とらなくっちゃっ!
なにか、なにか・・・・落下した時にちょっとでもクッションになるようなもの・・・・。

あ!
もこもこ!

あたしは自分の着ている黒のフェイクファーのコートを脱いで、エレベーターの床に置いた。


「い、入江くん!!ここ!この上、座って!!」

「はあ?何やってんだよ?」

「これ、もこもこしてるから、落下した時もちょっとは衝撃を防いでくれるはずよ。ほら、早くこの上に座って!!」

「・・・・おまえ本気か?」

入江くんが眉をしかめて、あたしを斜めから見る。
でも、本当にそんな悠長なこと言ってられないわよ、入江くん。
なんとか、なんとか対策とらなくっっちゃ。


あ、待って!!
こんな落下するかもしれないところに、ずっといる方が危ないんじゃない?
それよりもこんなところから、さっさと逃げ出せばいいのよ。
そう、脱出!脱出よ!!


「い、入江くん!ほら、あそこ、あそこ!」

あたしはエレベーターの天井を指さす。

「あたしの肩に乗って!そしてあそこから脱出するのよ!きっとあの蓋が外れるはずだからっ!」

「はあ?」

「早く!早くあたしの肩に乗って、入江くん脱出して!」

あたしは膝をついて、入江くんを肩車しようと入江くんの手をひっぱって誘導する。

「おまえ、ジャック・バウアーか?テレビ観過ぎなんだよ・・・」





**********

夜に②をあげる予定ですが・・・どうかな?
この話の設定日、12月23日までには終わらせたいので。






COMMENT

拍手コメントへのお返事です
>Pさま

こんばんは。
琴子、妄想炸裂です。もう、書いてて、なぜか私までエキサイトしてきて、この部分いっきにいっちゃいました(^^;)
書いてて楽しかったです、この部分は。
by chan-BB
2009/12/23(水) 22:14 [Edit
拍手コメントありがとうございます(*^_^*)
なちのさま

はじめまして。面白いと言っていただき、うれしいです。他の作品も気に入ったものがあるとうれしいです(*^_^*)今後ともよろしくお願い致します。
by chan-BB
2010/09/21(火) 14:10 [Edit

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素敵なイタキスの二次創作をたくさん読ませていただき、ついつい自身も二次創作なるものを書いてしまいました。
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