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2010.01.01 *Fri*

ふくわらい


新年明けましておめでとうございます。

今年も来ていただき、ありがとうございます(*^_^*)

お正月に、またまたおバカ話ですみません・・・(>_<)↓↓
今回はほとんどセリフばかりの軽いものですので、お時間の空いた時にさらっとどうぞ。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「はーーーーっ、お義母さんのお節料理、今年も本当においしかった~~!」

「琴子、おまえ、元旦から食い過ぎだろ」

「あんなおいしいものばかり目の前にあって、誰が食べないでいられるのよぉ」

琴子は今年も変わらず、ぷうっと頬を膨らまして、少し口を尖らせ直樹を見る。

「そうだ、そうだ!!今年はすっごくいいものあるのよ♪」



元旦の午前中。

入江家は、元旦へと日付が変わる時間にもう初詣もすませ、朝から紀子が作った豪華なお節料理を家族揃って食べた。
こんなゆっくりと元旦を過ごせるのも、大学生の間の今年が最後かもしれないと、琴子はいつになく朝からはりきっているのがわかる。


「じゃじゃーーーーーん!ふ・く・わ・ら・い よ~~!!」


「ふくわらいって、なんだよ!?ダッセーな琴子は」

今年も変わらず、生意気盛りの裕樹がソファーに座って、隣の直樹と同じように脚を組んで、琴子に向かって悪態をつく。

「むっ・・・・・、このふくわらいをなめちゃいけないわよ、裕樹くん!これは特製のすごいふくわらいなんだからっ」

光のたくさん入るリビング。
琴子は直樹と裕樹の座るソファーの反対側に座り、テーブルにふくわらいを拡げて、中のパーツをパラパラっとそこに落とす。


「よし、再び!じゃじゃじゃじゃーーーーーん!これは入江くん特製ふくわらいで~す」


「はあ?」

裕樹が、眉を顰めて琴子に視線を向ける。
直樹も元旦の分厚い新聞を読みながら、裕樹と同じような顔で眉を顰めて琴子を見る。


「あらあら、なあに~?お兄ちゃん特製ふくわらいって、またお兄ちゃんが作ったの~?」

紀子が台所から、エプロンで手を拭きながら、琴子の大きな声につられてうれしそうにやってきた。

「俺が、ふくわらいなんて作るわけないだろっ!!『また』ってなんなんだ、おふくろ!?」

「だって、お兄ちゃんなら、なんでも作れそうだからっ。愛しの妻の琴子ちゃんのために、ふくわらいも作ったのかと思っちゃったのよ~ふふふ~」

「・・・・ばからしい・・・・」

直樹はまた新聞に目をやり、脚を組み直して、正月からくだらない家族の会話にため息をついた。



「お義母さん、このふくわらいは、ふくわらいの顔が入江くんなんですよぉ!!モトちゃんが作ってくれて、もうそれが、元の顔が入江くんにそっくりなんです!!!」

琴子が頬の横に両手を組んで、満面の笑みで紀子に話す。

「えーーーーっ!!?そうなの?お兄ちゃんの顔のふくわらいなの?すてき☆正月から夫の顔でふくわらいするなんて、琴子ちゃん、なんて素敵なアイデアなんでしょう~////」

紀子もまた、頬の横に両手を組んで、満面の笑みで琴子に応じて喜ぶ。


「お兄ちゃん・・・・・」

「――――――――!!!!」


直樹は、新聞をぐしゃっと膝の上に下ろして、テーブルの上に置かれたふくわらいに目をやる。
確かに顔の輪郭といい、髪型といい、直樹に似せて描いてあるのがわかる。

(桔梗のやつ・・・、こんなくだらないもの作りやがって・・・・)



「お義母さん、これはすごいんですよ。目隠ししなくてもすっごく難しいんです。元の絵は入江くんにそっくりなんですけど、パーツをばらけさせると、なかなか目を開けてパーツを置いても入江くんの顔にならないんですよ・・・」

「えーーっ、妻の琴子ちゃんでも難しいのなら、みんなできないじゃないの」

「お義母さん、やってみてくださいよ。特にこの目の位置がすっごくビミョーなんです・・・」

琴子は、右目、左目の目のパーツを紀子に渡して、紙の直樹の顔の上にのせるように促す。


「ええっと、お兄ちゃんの目は・・・・このくらいの位置かしら・・・」

紀子は目の前に座る直樹の顔をちらちらと見ながら、目の位置を確かめるようにパーツを置いていく。


「お義母さん、ちょっとそれ、目が離れすぎて、ちょっと垂れてますよぉ。入江くんは切れ長の目が命なんですから」

「ほんとね~・・・・・。なんだか、具合の悪そうな彦摩呂みたいな顔になっちゃったわね・・・・・」

紀子が首を傾げて、納得いかない顔で呟く。


「ぶぶっ!!!!彦摩呂だって!!お兄ちゃん、具合の悪そうな彦摩呂だって!!ぶはは!正月で彦摩呂食べ過ぎなんじゃないのっ!!?」

「――――!!!!!!」

「あ、あ、ご、ごめん・・・、ひ、彦摩呂って何なのかな~~?ぼ、ぼくわからないなあ~・・・・」

裕樹はすっとぼけたふりをしながら、チラリと直樹を見る。
そして自分の横からドス黒いオーラを発し、直樹が最高に険しい顔をしていることに気づき、これは相当ヤバイと生唾を飲んだ。
それと同時に、裕樹は冬なのに、冷たい汗が頬をつたうのを感じた・・・・。


でも、鈍感な琴子と紀子はまだ、ああだこうだと二人で、直樹ふくわらいのパーツを置いては、盛り上がっている。



「ああん・・・、ちょっと目をつり上げて見たけど、なんだか変な顔になっちゃった・・・」

琴子が何度も何度も目の位置を微調整するが、どうも納得がいかないらしく、半分あきらめ顔でつぶやく。

「それ、なんだか、すごくいやらしい顔よ、琴子ちゃん」

「そうですよね、なんだかスケベそう・・・・・入江くんじゃないなあ」

「ふふふ、でもお兄ちゃんも夜は、そんな顔するんじゃないの?//////」

「そ、そ、そ、そんなこと!!//////いっ、入江くんはいつもかっこいいです!!///////」

「じゃ、じゃあ、どんな顔?それはどんな顔なのっ?」

紀子が目を爛々と輝かせて、琴子をそそのかす。

「ええっと・・・・、目がもう少し優しく、ちょっと目尻だけ下がって・・・、口元がもっとやわらかい感じに」

「それでっ!それでっ!!」

紀子が自分の両手をぎゅっと握って、鼻息を荒くする。
今紀子のテンションは、急上昇中だ。



「いいかげんにしろっ!!」



直樹がものすごい勢いでソファーから立ち上がったので、隣に座っていた裕樹はその勢いに飛ばされて、床に転がった。



「琴子、行くぞ!」

直樹は琴子の腕を掴んで、強引にリビングから去ろうとする。

「え?え?・・・・・ど、どこに行くの?・・・・」

「部屋だ」

「え?え?・・・」

急な展開に、琴子はいつものように思考が回らず、直樹に引っ張られるままリビングを引きずりだされるように後にする。



「きゃああああ、お兄ちゃんったら、お正月だからって、縁起物だからって、もう早速////!!今年こそ頼むわよっ!お兄ちゃん、赤ちゃん頼むわよっ!」

ここで紀子のテンションは今やMAX!!

「出かける用意だ。友だちたちともう一回初詣に行くって言ってただろ」

「ひゃああ、そうだった!!11時に約束してた!」

「早く用意しろっ」

「え、え・・・・入江くん、一緒に行ってくれるの?あんなに嫌がってたのに!!?」

琴子は腕を引っ張られ階段を上りながら、顔を輝かせて直樹を見る。


「おまえだけ行ったら、また何しでかすかわからない!あんなふくわらいなんて作りやがって・・・・・・桔梗も今日は説教だ!!!」

「やーーん~~~、うれしい~~~~~~~~っ!//////」


直樹が一緒に友達との初詣に行ってくれるなんて!
琴子はひっぱられた腕で、ぎゅっと直樹のシャツを掴む。


「入江くん!あたしうれしいよ!これって、ふくわらいのおかげだね♪」

「はあ?」

「ふくわらいが、今年最初の福を運んでくれたのねっ!」

「・・・・・」


きらきら輝く笑顔で直樹を見上げる琴子。
直樹はこの顔で琴子に見られることに、自分が弱いということを自覚している。

(・・・またかよ・・・)

思わず直樹はため息をついてしまう。
琴子のこの疑いのない、無邪気な目を見ると、直樹は今年もいつものこのセリフを吐くしかない。
目を瞑り、少し眉を顰めていつものパターンで。


「ったく!」


今年もまた入江家は、直樹の罵声と琴子の歓声で幕を開けた----------。




************

今年が皆様にとって、笑顔の多い年でありますように(^^)
今年もよろしくお願い申し上げますm(_ _)m

このブログも公開から今日でちょうど2週間。
そして、新しい年を迎えることができました。
30日の昼に見たら、ちょうどカウンターが1000をしめしていて!!
も、も、もしかして、自分で踏んでしまったのか!!?と驚いたのですが、よく考えたら、自分のカウントはしないように設定してました(笑)。
それを機に、背景をかえてみました。

もともとこのブログは書庫としての公開だったので、更新の予定はありませんでした。
でも、ついつい更新して新しい話まで書いてしまいました(^^;)
来て下さる人がいるってことが、創作意欲をかきたてたからだと思います。
本当にありがとうございます。
更新予定がなかったので、設置してなかったメールフォームも一応設置しましたので、何かありましたら、お気軽にこちらからどうぞ。

今後については、忙しくなる1月中旬までに、書庫としてだけ機能させるか、ブログとして存続させるか、考えていきたいと思います。

もう少し、書きたい話もあるので、忙しくなる前にできるだけ書いて、UPしてみたいと思います。


あ、ふくわらいですが、よく私も家族や友達のふくわらいを作って、喜ばれて嫌がられてました(笑)。


chan-BB









COMMENT

>Rさま

明けましておめでとうございます。こちらこそ、いつも素敵なコメントいただき、とてもありがたく思っています。今回も私の方がコメントでHAPPYな気分にさせていただき、とても縁起がいいお正月が迎えられました(^^)
今、むくむくと入江くんふくわらいを作ってみたくなっています(笑)。もしうまく作れたら、UPしたいな~なんて(*^_^*)
どうぞ今年もよろしくお願い致します。

>Ruさま

あけましておめでとうございます。そして初めまして、今後ともよろしくお願い致します(^^)
はまっていただいてますか?うれしい限りです(*^_^*)イタキスをこよなく愛しておられるRuさんに楽しんでもらえたら、最高にうれしいことですが、自分でも妙な話が多いと自覚してまして・・・原作を冒涜してなければいいのですが・・・(^^;)
まだ書きたい気持ちはいっぱいありますので、ブログのことも前向きに考えていきたいと思います。

by chan-BB
2010/01/02(土) 19:00 [Edit
>Pさま

去年はPさまのコメントで本当に癒され、そして笑わせていただきました。ありがとうございます(^^)
これ、かなり前に書いてたんですよ。11月にはできてました。その頃はブログを公開することを考えてなかったので、かなり自由に書いてて、そしてまたそのまま・・・(笑)。
お正月から笑っていただいて、すっごくうれしいです。今年も本当にPさまにとって笑顔の多い、発展的な年でありますように♪
by chan-BB
2010/01/04(月) 09:08 [Edit
>Fさま

明けましておめでとうございます。昨年は、私の方こそ、温かいお言葉と素敵な作品に心熱くさせていただきました。ありがとうございますm(_ _)m
また来ていただいて、うれしいです(*^_^*)新年から笑っていただいて、よかったです♪入江ママがちょっとお下品かな~と思いつつ、原作読み直したら、こういうキャラだったので(笑)、こんな感じでUPしちゃいました。
入江家は家族の存在役割が割とわかりやすいですよね(^_^;)妄想膨らみます。
詳細に感想していただき、本当にありがとうございます。感激です!!
どうぞ、今年もよろしくお願い致します。
by chan-BB
2010/01/05(火) 17:01 [Edit
拍手コメントありがとうございます
まあちさま

こんにちは。これまた1年前の懐かしいお話にありがとうございます♪読み直しの旅をしてくださるなんて、なんてうれしいことをおっしゃってくださるやら!!
でも、懐かしいですよね~。この「ふくわらい」書いた頃は、本当に1日のアクセスが35人だった時なので(^^;)、その頃からお付き合いくださっているまあちさんには本当に感謝しきれないです(>_<)
ちなみに恥も外聞もないことを書いているのは、私の方であって(笑)。よくぞ呆れず見捨てず、お相手してくださっていることかと・・・(T_T)
そして話は変わって、入江家の嫁姑って、かなりの異色ですよね!!でもそれはものすごくうらやましくて温かいんですよね~♪お正月に二年連続幸せ気分を感じてくださり、本当にありがとうございます☆
by chan-BB
2011/01/11(火) 14:15 [Edit
拍手コメントありがとうございます

ニューヨークさま

はじめまして!この日に初めてこのブログに訪問してくださったのですね!とてもうれしいです。
そしてこのお話で笑っていただき・・・、私のブログではこういった変な笑いの話も多いので、これで笑っていただけたということが認めてもらえたような気がして(錯覚でしょうか?苦笑)なおさらうれしかったです(*^_^*)
どうぞこれからも、遊びに来てやって下さいね。コメント、ありがとうございました。
by chan-BB
2011/03/30(水) 18:53 [Edit

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千夜夢

Author:千夜夢

こんにちは。
素敵なイタキスの二次創作をたくさん読ませていただき、ついつい自身も二次創作なるものを書いてしまいました。
ここは、私の超個人的な妄想話置き場です。

原作者様、出版社様等とは一切関係ございません。
私の勝手な妄想話であるため、原作のイメージを大切にされる方、二次創作が苦手な方、二次創作が理解できない方は、ご遠慮ください。
また、ブログ内の全ての文章・いただきものを含む画像等の無断転載・転用を固くお断りします。

まだまだ拙い文章しか書けませんが、以上の注意をご理解いただき、読んでもいいかな~と思われた方のみ、ご閲覧下さい。
よろしくお願いします☆

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