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2010.08.02 *Mon*

溺れあう熱帯魚


まだ前のお題も全部消化してないのですが、お題サイト様が一題からでも抜き出しOKとの寛容な対応をしてくださってますので、ここは今の季節にぴったりに、夏のお題に手をつけてみようかと・・・(^^;)
しかも一番暑そうな時間にUPしちゃいます( ̄m ̄*)


―夏の悪戯5題―

1.悪戯アイスクリーム
2.こわい夜
3.溺れあう熱帯魚
4.爆ぜる音律
5.冷たいイタイ甘いシアワセ

お題配布元:

今回は途中ですが、ふと思いつき「3.溺れ合う熱帯魚」で描かせてもらました。
毎度ながら、ゆるいです(^^;)
あ、でも、一応「★」つけておきます。(★は「ごあいさつ(再)とはじめに」を確認してください)

このお話に合わせて、素敵なイラストいただきました~~~~♪
CALKN737.jpg
CAJVFR1Q.jpgCA1MEQPN.jpg

↑クリックしてみてください☆
めちゃくちゃかわいい琴子です~~~(*≧m≦*)
琴子の超かわいいパジャマが再現されて、本当にうれしいです☆ありがとうございますm(_ _)m
写メからそのまま載せるという、アナログ掲載ですみません(^^;)
原画はさぞやもっと美しいことだと想像できます(^_-)~☆
・・・・・・・・・・・・・・・


「入江くん、今日はクーラーなしで眠ろうよ」

「はあ?」


プツッとリモコンでクーラーのスイッチを切り、琴子がにっこり笑っておれの方を見た。
それは、いつもはクーラーの冷気で身体が冷えるからと、必ず肩の隠れるTシャツを着て寝ている琴子が、今日はえらく腕を出したキャミソールのようなパジャマを着ているなとおれが思った矢先のことだった。
カラカラっと琴子が窓を開けたと同時に、生暖かい熱風がダラダラっと部屋に流れ込んでくる。

ったく・・・堪忍してくれよ。
今夜も東京は夜の予想気温も34℃で、熱帯夜間違いなしなのに。
琴子のやつ、いったいどういう風の吹き回しだ。

「エコよ、エコ!」CALKN737.jpg

そう言いながら琴子は部屋の明かりを消し、おれはすぐに鳥目の琴子のためにベッドサイドのライトをつけてやった。

「ほら、暗くなれば、余計に少し涼しく感じるでしょ?外からの風もあるし」

「おれは間違いなく、おまえは10分後にはエアコンのスイッチつけてると思うね」

外からの風は、まるでエアコンの室外機から流れてきているのかというくらい、熱い空気。
こんな状態で、とてもじゃないけどおれも琴子も夜を過ごせるわけもなく、どうせ琴子がいつものように断念して、エアコンのスイッチをつけることはおれの想定内だった。
だから今は敢えて、無理にエアコンをつけることもなく、おれはさっきまでのエアコンで少しまだ冷えているベッドに寝転がった。

「ほら、シーツも意外にまだ冷たいよ」

琴子もゆっくりとベッドに上がってくる。

「それはさっきまでエアコンしてたからだ。じきに汗で身体にまとわりつくだけになるさ」

「そ、そんなことないよ!」

「おやすみ。あとでエアコンスイッチ入れたら、ちゃんと窓閉めておけよ」

「い、いれないわよ!今日は朝まで自然の風で過ごすんだから!!」

むきになる琴子を背中に、おれは横を向いてとりあえず目を瞑ることにした。



暑い―。


10分はおろか、5分もたたないうちに、身体中から汗がわき出していた。
パジャマ代わり着ているTシャツも、すでに身体にへばりつき、Tシャツの袖から出た腕と短パンの裾から出た脚は、シーツに汗を吸い込まれ、そのシーツ自体を湿地帯のようにしてしまっていた。


「琴子・・・エアコン入れろよ・・・」

先にしびれを切らしたのは意外にもおれの方だった。
おれは琴子に背を向けたまま声を発する。

「え?暑い?」

「暑いにきまってるだろっ!!」

おれは思わず琴子の方を振り向いた。

「そう?暑い?」

目に映ったのは、確かにまだ涼しげな顔をして、なぜか胸元で指を組んでこちらを向いてる琴子だった。

「このパジャマ、肩が出てるからすごく涼しいのよ」

「それ・・・タオル生地で、かえって暑くないか?」

「パイル生地といって!!」

そう声をあげる琴子の着ているキャミソールみたいなパジャマは、全体がピンク色で白のドット模様が入っていて、肩の部分がリボンの形で結んである。
確かによく見ると色といい、模様といい、形といい、涼しげに見えなくもない。

「これって、ズボンついてるのか?」

「きゃああ///」

長目の丈の裾を少しあげてやると、琴子が慌てて手でそれを遮断したが、薄暗い中、琴子の白いショーツがちらりと見えた。

「H!」

「ふん、死語か。でも、ズボン履いてないと、かえって脚が絡んで暑くないか?それって機能的にいいとは思えねーけど?」

「い、いいのよ、ほっといて!!かわいいんだから!それだけで涼しい感じするんだから!」

「まさかおまえ・・・」

「入江くん、そんなに暑いなら、いいもの持ってきてあげるよ!」

おれのまさかの単純すぎる推理を軽くスルーすると、琴子はいきなり飛び起きて、部屋から出て行ってしまった。




「ほら、入江くん持ってきたよ~」

琴子はビールのジョッキーいっぱいに氷を入れて部屋に戻ってきた。

「それをどうするってんだよ・・・?」

なんとなく嫌な予感がしながらも、おれの頭の中で広がるあまりに単純すぎる推測に、琴子の真意を聞かざるを得ない。

「これ食べたら、身体も冷たくなるよ。ほら、入江くんあ~んして」


・・・やはり有り得ないほど、単純な理由・・・。
琴子が氷を一つつまんでは、ベッドに寝ているおれの横に座り、おれの顔の上からそれを近づけてきた。


「やめろよ!そんなもので全身が涼しくなるわけねーだろっ」

おれは身体を反転させて、それを拒否した。


「ちゅめたくなりゅのに・・・」

行き場のなくなった氷を自分の口に入れたのか、琴子は呂律の回らないしゃべり方をした。
そしてカランとビールジョッキーの中で音がしたかた思ったら、また琴子が一つ氷を取って、自分の口に放り込んだらしい。
琴子の口の中からまた、カランという氷の音が聞こえてきた。


「ひりえきゅん・・・」


また呂律の回らない琴子の声がおれの耳元でしたかと思うと、おれの顔に少し薄暗い闇ができ、

「こと・・・!」

おれの頬に柔らかい髪がざわっとあたったと同時に、おれの中にぞくっとするような冷気が入り込んできた。
さっき琴子の口の中で聞こえた、カランという音が、今おれの咥内で聞こえてくる。


「ふふ、爽快クールミントでしょ?」


薄暗い部屋の中、ベッドサイドのライトと少しばかりの月光に照らされて、髪をだらりと垂らした女が意味不明なことを呟いている。
だれだこいつは・・・?
いつもの琴子がこんな大胆なことをすることはなく、これはまるで「真夏/の夜/の夢」のいたずら好きの妖精パックのしわざかと・・・。
おれも熱帯夜のせいか、相当おかしなことを考えるようになった。


「もう一つほしい」

勝手におれの口がそんなことを言い出す。
おれがこんな言葉を発するなんて、これもパックに何かしかけられたせいかもしれない。
カランと音をたてて、ビールジョッキーからまた一つ琴子の指で氷が取り去られる。
溶けた氷の水滴がおれの口元に、たらっと一滴。
おれは顔を横に向けた。


「さっきみたいにしろよ」

ちょっと口を尖らせた琴子が目に映り、そしてすぐにその顔がにっこりと笑うのを確認した。
琴子は指でつまんでいた氷をカランとまた音をたてて自分の口に放り込むと、また琴子の柔らかい髪が、おれの腕に、おれの頬に、そっとあたる。

カラン

移動を完了した証拠の音がおれの口の中で小さく鳴った―。



「氷食べるだけで、かなり涼しくなるよね」

琴子は満足そうにおれを見下ろして、長い髪をかきあげている。

「こいよ」

琴子の腕をひっぱって、おれは自分の上に琴子を跨らせるように座らせ、そして下からそのいつになく大胆な琴子の顔を見上げてやる。


「おまえ、今日エアコンしないのは、そのパジャマのせいだろ?」

「ええ!?・・・な、なんで・・・??」

やたらと動揺する様子がおれの腹に跨っている琴子からしっかり伝わってくる。

「おまえ、エアコンの冷気で肩冷やすと次の日頭痛いって言うもんな。今日はそれ着たいから、エコとか言って、エアコン切ったんだろ」

「う・・・そ、それはそうだけど・・・・、だって、このパジャマ着たかったんだもん・・・」


・・・ったく、小学生並の思考回路だな、こいつは。
だけど、こいつはこう見えても中身が完全な小学生ではないのが、さらに厄介だ。


「その露出の高いパジャマでおれを誘おうとしたのかよ?」

「ええ!?ち、違うよ!それは違う!!かわいいから着たかっただけ」

「ホントにそれだけか?」

「いや、もちろん、入江くんも『かわいいな』って思ってくれたらうれしいなとは思ってたけど・・・あ、入江くん暑いでしょ?もう一個氷食べる?」

そう言うや否や、琴子はベッドサイドに置いたビールジョッキーから手を伸ばして氷をひとつ取ると、またそれを自分の口に放り込んだ。
話題を変えようとしたのかもしれないが、こんな状態でこんなことをするなんて、ホントおまえってやつは・・・。


「それはおまえが食って、ちょっと頭冷やせ!」

そう言うとおれは下から琴子の口を手で塞いでやった。

「んぐぐ・・・///」

おれに口を塞がれて、氷の冷たさに苦悶する琴子の顔を下から見上げて、おれはかなり小気味いい。
そして琴子が氷を全部溶かして食べてしまったことは、琴子が大きく口で息をしたことで容易に分かった。
それを確認しておれはもう一度、頭を冷やしたと想定した琴子に聞いてみる。



「おまえ、今夜はおれを誘っただろ?」


「さ、誘ってないよ~・・・ただ、ただ・・・・」

「ただ、何だ?」

「いつもあまりにTシャツと短パンで色気ないから、たまには入江くんが、こんなパジャマ着て、むらっときてくれるのもいいかと・・・///」


―ほら、やっぱり。


おれは、琴子のパジャマに手を掛けると、そのままいっきに上に持ち上げて脱がせてやった。


「きゃああああ///」

叫びながら琴子は、勢いあまって前のめりになり、おれの顔の上に倒れてきた。
おれの顔が、汗でぐっしょりまみれた琴子の乳房で覆われる。
おれの腹回りに跨っている琴子の脚からも、だらだらと流れ出すような汗がにじみ出て、それが余計におれの身体に熱をもたせてしまっている。


「入江くん・・・///」

「だまれ」


こんな思考回路もストップしてしまうような熱帯夜に、誘ったのはおまえの方―。

カランとビールジョッキーの中で氷が自ら溶け出し音をたて、少しの「涼」を感じさせても、おれたちには、もはやあまり関係ない。

この熱帯夜、琴子の策略にまんまとのってしまったおれは、暑さにそのまま身を任せ、汗と体液の海を泳ぎまくった。



そして、ただただ、溺れ狂った―――。



**********

できたてほやほやの創作です。
思いたって、夏だし(?)軽いのでいいや~と短時間で書いちゃいました。

でも初めの予定ではこんな感じになるはずではなかったのですが・・・だんだん直樹が??(苦笑)

夏の暑さは、書き手も狂わせますね~~~( ̄∇ ̄;)

COMMENT

 誘惑だぁ~。
    こんばんは
 パジャマにかっこつけて 直樹を誘惑したんだぁ~(笑)。琴子からは・・・だからパジャマに誘惑させたのねぇ~・・・(笑)やぁるぅ~。小道具も使って やりますねぇ~。
 頭の冴える直樹で良かったね。     だまれ・・・ 作戦大成功(笑)
  
直樹も 誘惑されて 炎が灯った。ガンガン燃えてますよぉ(笑)琴子さん しっかり消火頼みます。(笑)
 
by 吉キチ
2010/08/02(月) 22:13 [Edit
コメントありがとうございます(*^_^*)
吉キチさま

こんばんは。いったい琴子はどこまで策略していたのか?ちょっとした思いつき?それとも本格的?私も書きながら、そのあたりは読んでいただいた方のご想像にまかせようと思っていました~(^_-)でも、吉キチさんの言われるように「誘惑」したのはまちがいなし!ですよね~☆そして、確かにこんな天然のお誘いに気付いてくれるのは、天才の直樹くらいであって・・・(笑)。燃えて消火とは、吉キチさん、ナイス表現です!!(^_^)vすばらしい!
by chan-BB
2010/08/03(火) 21:57 [Edit
拍手コメントありがとうございます(*^_^*)
くーこさま

こんばんは。暑い中で元気な二人ですよね~(^^;)若さってこんなもんでしょう!(笑)いつもと違うシチュエーションが二人を余計に燃えさせてしまうのです~ ♪と勝手な推測の元に、お話進めちゃいました ( ̄m ̄*)確かに窓開けてはいろいろと危険ですよね、なんといっても溺れてるくらいですから!!(爆)いろいろとナイスツッコミ新鮮でした~ありがとうございます(^m^ )ムフ


ぴくもんさま

こんばんは。沖縄からのコメントですかね?ありがとうございます~~♪今年やたらとパイル地のパジャマ類(部屋着?)って出回ってますよね?思わず私も買いそうになりましたよ。でも私は年のせいでしょうか・・・やはり肩を出すと身体に支障が・・・(>_<)おしゃれなぴくもんさんに反応してもらってうれしいです☆またまた天然小悪魔の琴子の誘いにのってしまった直樹の話でしたが、真夏の夜の夢で、こんな二人もありありと読んでいただけてたらうれしいです(^m^ )せっかく夏のお題を拝借してきたので、夏の間にできるだけがんばってみたいです♪


maroさま

こんばんは。新しいお題に手をつけちゃいました~(^^)/いろいろとありがとうございます。ここでなんですが、maroさんは優しいですよね~いろいろと(^m^ )あ、今、ぶっ倒れました?(笑)この夏クーラーなしで過ごしているとは・・・さすがな超人ぶりですね。私も極力クーラーはなしでがんばってますが(私の場合、エコでなく節約)最後の詰めが甘く、いつもついスイッチを押してしまいます(^^;)でもこの話を書いた時は、マジにクーラーなしで汗だくのまま書いたので、暑さ加減は伝わってもらえたかな?そしてパイル地琴ちゃん♪( ̄m ̄*)気が向いたらよろしくです☆
by chan-BB
2010/08/03(火) 22:00 [Edit
拍手コメントありがとうございます(*^_^*)
繭さま

こんにちは。繭さんのお嬢さんも琴子みたいなパジャマ買ったんですね~☆きっとかわいいことだと目に浮かびます(^m^ )こんな無意識で直樹を誘う琴子。「琴子をこんな小悪魔に育てたのは他でもない直樹」ってコメントに思わず、そうだそうだ!!と頷いてしまいましたよ(^^)/直樹にとって、いつまでも少女と女性の間を行ったり来たりの琴子は、かな~り魅力的でしょうね♪そして繭さんのコメントの最後の一文。なんだか、ホントすばらしい~詩的なセンスもうかがえます~繭さんも何か文章書かれたらいいのにと思わず思っちゃいました(*^_^*)熱帯夜、実生活でも乗り切りたいですね~。
by chan-BB
2010/08/06(金) 12:56 [Edit

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Author:千夜夢

こんにちは。
素敵なイタキスの二次創作をたくさん読ませていただき、ついつい自身も二次創作なるものを書いてしまいました。
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私の勝手な妄想話であるため、原作のイメージを大切にされる方、二次創作が苦手な方、二次創作が理解できない方は、ご遠慮ください。
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まだまだ拙い文章しか書けませんが、以上の注意をご理解いただき、読んでもいいかな~と思われた方のみ、ご閲覧下さい。
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